9.竜人を嫌う者達
あれから数分後俺達は土の国で宿屋を探していた。
「じゃぁ夜が来るまでお喋りでもしよ!!」
「いいんじゃないか?何もすることが無いんだし」
歩いて疲れていたから丁度いい、メイデが腰掛に座る、それを見てリベア、シルフィと座っていく。
「は、はい!!質問があります!!」
俺の方を向きそう言うイフ、質問とはなんなのだろうか?まぁ自分に答えられることなら答えるつもりだが。
「本当に女性に対して興奮したりしないのですか!?」
「うん、しないけど」
即答だ、何故か興奮しないというかそういうなんていうんだろう、普通の男子にはあるまじき思考をしているのかなって思っていたりするもんだけど。
「不思議だな、人間は異性に興味を持つと聞くのだが」
「う~ん、あまり魅力を感じれないとか?まぁリベアのお胸じゃぁね」
「な、泣くぞ」
街中だからあまり大きな声が出せないんだよな......。
「僕の胸にもきっと需要はある!!」
「一部の人には好かれそうなお胸だもんね」
「ぐぬぬ、君はどうなんだ!?僕の胸のこと!!」
俺に話題を振ってくるのか、どうなんだっていわれてもなぁ、シルフィは幼い雰囲気があるが見たところリベアより胸は大きいしな。
「その胸でも心配する必要は無いと思うぞ」
「貧乳は好きか!?」
「巨乳も貧乳も俺は個性だと思っているぞ」
泣きながらしがみついてくるリベアをフォローしてみる、結構泣いている姿も可愛いもんだな。
「ねぇねぇ、シルフィ思ったんだけどタニアならここのこと詳しいんじゃないの?土の国だし」
「いい考え!!じゃ!!そうと決まれば行動あるのみ!!」
メイデが腰掛から降りて立つ、それに続いてイフとシルフィも立った、じゃあ俺も......ってしがみついてきてなかなかそれどころじゃないな。
「そろそろ離してくれないか?」
「リーベーア?どうしたの?いつもらしくないよ?」
一応此処は街だしいろんな人が通っている訳だしなんやこのハーレム野郎は!!許さん!!とかなったら嫌だしなぁ。
「もうこういう遺伝子なんだよぉぉぉ!!」
「いや、まて!!俺は別に胸の有り無しで差別なんかしないって!!」
「僕は一生貧乳なんだよぉぉぉぉ!!」
や、やばい、周りの視線が一気にこちらに......。
「あの男、女を弄びすぎじゃない?」
「ほんとサイテー」
あうっ......。
心に負ったダメージがヤバい。
「あわわわわ......人が集まって来ちゃいましたっ!!」
「みんなリベアと君の方を見ているよ!!」
や、やめろ......!!俺をそんな目で見るな!!っていうかクッソ力入れてきてやがる......!!殺す気か!?
「!?」
俺は手足と胴体が竜人化したのを確認してから身体を触った、それはゴツゴツしていてひんやりしていて恐らく、竜人の顔になっていたのだろう。
そしてそれに驚いて周りの人たちが小言を言うのを辞めたと。
頬を満足げに俺の胴体にくっつけてくるリベア、俺は更に批判の眼を受けることに、まさか全身が竜人化するなんて思いもしなかった。
「りゅ、竜人!?」
「この国から出ていけ!!」
「え!?」
なんでいきなり?
「あ、伝えるの忘れていたけどここら辺は竜人非難活動が凄いらしいよ」
「それを先に言ってくれなきゃどうしようも無いじゃねぇか!!」
出ていけ、や、消えろ、等汚い言葉を吐き散らす人間が俺の目の前に大勢。
歯向かう意思を見せれば悪化するだけ、此処は大人しく去った方が良さそうだな。
「出ていけって言われているし、お望み通り出ていくか」
「主......!!」
「話し合えばきっと!!」
「うーん、此処の人達昔竜人に酷いことをされたって聞いたことあるからしょうがないのかもね」
でもその竜人達とは全く無関係な俺達がなんで非難されているのかが不思議で仕方ない、まぁこの人達にはこの人達の事情があるのだからどうしようもない事なんだけど。
「いやぁ本当にごめんね」
聞いたことのある声がスっと聞こえる。
「タニア様が来られたぞ!!」
タニアさんか、結構今の状況を見て思ったことはタニアさんはここの人達に好かれているっていうことだ。
「タニア!!」
「騒ぎになっていたから駆けつけたんだけどまさかメイデ達だったとはね」
辺りが一気に静かになる。
「お、お知り合いですか......?」
「知り合いも何も一戦を共にした友達だからね、それよりもリベアがこんなに懐いているなんて」
「それは今俺が竜人化しているだけであって」
「そういえば君は竜人に姿を変えれるんだもんね、ま、安心して、この人達は私の友達だから」
非難の声は止み少しゴソゴソと聞こえてくる、竜人になったことで耳も良くなっているのだろうか、安心なんざできるか!!とか。
「今日泊まる場所を探してるんだったら良いところがあるけど」
「ほ、本当ですか!?」
「じゃ、案内するよ〜!!」