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24.ダンジョン侵入

上から観戦して見てわかるぐらいみるみるうちに数は減ってきている。

スケイルに関して言えば余裕噛まして死体から魔法を使って骨を回収しだす始末だし。ということは回収した骨を自らの骨にするのか。それに骨だけを抜き取る魔法があるのか……。


そして掃除は終了した。

辺り一面は骨すらスケイルに回収され、無くなった死体の数々とアヴェルとスケイルだけとなる。


「じゃあそろそろ降りるか」


こうして地面に着地する。


「ここいら一帯は恐らく片付いた。気を引き締めてダンジョンに潜入するぞ」


「大収穫ダ。満足」


かなり余裕そうな素振りを見せてくる。が、疲れているには疲れているようだ。


「主……」


リベアが話しかけてくる。


「どうした?」


「僕、少し疲れた……」


「私もです……」


此処まで飛んで運んでくれたリベアとリメルは両者共にかなりの疲労が溜まっているようだった。何処かいい場所で休んでもらえればそれでいいのだが、何せ此処じゃこの領地を持つ龍の宝珠を登録してないが故に、あの空間に戻ることが出来ない。せめて此処で疲労を回復して貰うのが良いだろう。だが動けない二人を此処に置いていくにもリスクがあるし、動ける人を一人でも配置するのが良さそうだな。


「僕達は此処で休んでいるから」


「うん。後は任せたよ……」


「まるで死に際のサブキャラが言いそうな言葉だな」


「えへへ。まぁ頑張ってね」


「なぁ、動けない二人を此処に置いていくのも危険じゃないか?」


とりあえずみんながダンジョン内に入る前に俺は言う。


「確かにな」


「なら。マスターともう一人のマスターの配下の為に私が責任を持って護らせて頂きます」


直ぐに出たのはミイラの子だった。もう一人のマスターって言うのは俺のことで間違いは無いのだろうけど、配下ってリベア事か……?まぁ普通にこの状況からすればそう解釈出来るがもう少し良い言い方は無かったのか。


「じゃあ……まぁ良いか。俺達は早くサイヴをとっ捕まえよう」


内部はかなり複雑だと言っていたが、アリファが作ってくれたマップがあるから迷子とかはまず無いだろう。それにいざとなれば転送魔法で帰還させてくれるはずだし。


「じゃあ頼んだぞ。リーダーと邪龍の護衛」


「うん」


こうして、今歩ける俺、メイデ、イフ、タニア、シルフィ、レイル、メイリ、アヴェル、スケイル。計9人がサイヴが居るというダンジョンへと侵入した。

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