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15.第一世界について知っていることを

さて、じゃあルメラとアメラに今暇かどうか聞いてみるか。


「む?主、どうかしたのか?」


「あ、いや。ちょっと用事があったのを思い出してな」


ウロボロスが器用にルメラとアメラに、少し聞きたいことがあるのだが時間はあるか?と打って送信しておいてくれたようだ。助かる。


「ま、そういうことだから。0時には間に合わせるよ」


俺は一旦自分の部屋へ繋がる入口を作り、中へと入りソファに寝転がる。



「主、来たみたいだぞ?」


「ん?あぁ、寝てたのか」


ついさっき来たみたいだな。それに俺が寝ている間ずっと来るかどうか見てくれてたんだな。


「主はソファに寝転がるとすぐに寝てしまうからな」


了解しました。それでは此処で待ち合わせしましょう。と書かれてあるのと同時に地図が映ってあった。

激流の領地の……カフェか。そのカフェに繋がる出口を作る。

とりあえず何処か全くわからなくても地図や記憶を頼りにすれば何処にだって出口は作れるからな。


「……さっき来たんだよな?あの返事は」


「そうだね。っていうか待ち合わせ時間すら書かれてなかったな」


それじゃあ何時なのかわからないじゃないか!?……っていうか普通に居たし。


「私達を呼んだのはやっぱり第一世界のことについて。でしょ?」


「ま、そうだよ」


「とりあえず此処には私と妹と無幻の君とウロボロスだけだから。じゃあ一旦誰も居なさそうな。そうね、君の部屋にで話をしようかな」


「あぁ、分かった」


俺はもう一度部屋へ繋がる入口を作る。


「じゃあまず何から話そっか。第一世界のことについて?それともどうやって時間列の違う第三世界に来れたのか、かな?私達とウロボロスの関係、からかな?」


「ほ、本当に言うの?」


「私達の夢は今は居ないあの人に会うこと。そして話をつけることでしょ?」


「で、でも……そ、そうだよね!!何からでも質問してきて!!」


改めて気合いのようなものを入れだした目の前の二人は質問に答える気満々だ。

じゃあ最初にウロボロスとの関係……からかな。


「ウロボロスとの関係はどんな感じだったんだ?」


「あんまり会話こそしたことは無かったけど今ほど主大好き蛇じゃ無かったよ。そうそう、ウロボロスはダンジョンで偶然見つけたんだっけ」


「宝竜剣の状態でいることの方が多かったよね?」


「っていうか人だったかな?隣で歩いていたようなのを少し覚えているけど」


なるほど。そんなに詳しいことは分からなかったんだがつまりあんまり良好じゃなかったのか?しかも人だったという新情報まで。

じゃあ次はどうしようか?この第三世界来れたことについて知りたいな。


「第三世界にどうやって来たのか教えてくれないか」


「殺されて今に至るんだ。第一世界の宝珠を護る聖龍と邪龍にね。まぁあの時は災難だったね、買出し中にばったり会ったし」


「う、うん。でも今の聖龍と邪龍はまったく関係がないから気にしないでね。第一世界の時は私達が宣戦布告したようなものだから」


「世界の創造をしようとして?」


「厳密には無幻の宝珠を護る竜人がね」


ウロボロスは行方不明になったと言っていたがそれはきっと居なくなった理由を知った第一世界のその主がウロボロスに言ったものなんだろうな。自分に言い聞かせるように。

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