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11.第一、第二世界のダンジョンと宝

「主、レイルが来たぞ。すまぬ、爆睡状態だ」


「あぁ、いや別に吾輩は良いのだが」


「そうも言っておれぬ、この武器について分かったことがあるんだろう?なら主を叩き起してでも聞かせねばならぬからな」


「うぐあああ!?」


飛び跳ねるように起きた俺の目の前にはレイル、そして腕には噛み付いたウロボロスが俺の血で腕もウロボロスも赤く血塗られていた。


「錆、落としたが……っていうか大丈夫か?」


「あぁ、ありがとう」


ヤバいって、めっちゃ痛いんだけど……これじゃあ普通に会話すらできねぇぞ。


「ウロボロスも磨こうか?」


「わらわは遠慮しておこう……」


ウロボロスは牙を俺の腕から抜くとそう答えた。

そして血は止まっていた。回復をしてくれたのだろう。


「そうか?まぁいい。それと分かった事があってだな、この武器はどうやら中々恐ろしいものでな、と言っても今は力を取り戻してないが故にその心配は無いはずだが、この武器はどうやら何処かのダンジョンのキーアイテムとして第一世界から残っているという」


「キーアイテム?」


何処かのダンジョンのキーアイテムか……ダンジョンなんて行ったことすらないからどういうとこか全くわからないんだが。


「あぁ、そうだ。第一世界、第二世界の武器でしか倒すことすらままならない敵がいるというダンジョンが数多くあってな、その最深部には第一世界から残っているというお宝が眠っているという」


第一世界、第二世界から残っているダンジョン、お宝……第一世界、第二世界の武器でしか攻略は不能……。

っということはウロボロスもその武器に含まれるわけか。でもなぜリビュドはこの武器を?本当にただのオマケだったのか?


「っというわけでだ、吾輩も鍛冶屋の端くれ、第一世界、第二世界の武器に興味があってな。今すぐにとは言わんが……その……一緒に攻略しないか?っという話だ」


なるほど。俺も第一世界、第二世界について興味が無い訳じゃないからな。俺はいつでも行けるが。


「い、いや!?いや!!いや違う!!別にデートと言うわけでは無いぞ!?勿論みんなと一緒に行こうっと思っていてな!!」


「いや、何も言っていないぞ……」


「は……そうだった……」


「ま、俺はこの通り暇だしみんなの都合が良い時に行ければ良いんじゃないかな?」

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