14.復讐
あれから数日経つが特に変化はない。
「主?物凄く退屈そうだが……」
「そりゃまあ何もなかったら退屈なのは仕方ないだろ……」
それに眠りすぎたせいで頭が割れるように痛い……。
トントンっと音がする。
「マスターさん!!」
「イフか?どうしたんだ?」
「メイデとタニアとシルフィが今日の晩ご飯の材料を買いに行ったっきり、帰ってこないんです!!」
「道草してるだけじゃ……」
俺は時計を見る。午後23時45分。あれ?俺ってこんなに寝てたっけ……。
それにだいたい7時までには、何故か全員俺の部屋に入ってきて晩飯だし。
「メールを送っても反応が無いんです!!」
「主、忘れていると思うが、まだ竜人達は諦めてなんかいないぞ……」
そういえばやけに身体が重い……。
「もしかして……だけど……宝珠って」
「奪われている。閃光の宝珠、大地の宝珠、疾風の宝珠が奪われている。領地が崩壊を起こすのはあと6日後だ……」
奪われた!?しかも一気に3つも!?どうりでこんなに力が入らないわけか……。
「吾輩ら護龍に科せられたペナルティは、属性魔法低下。防御力低下。龍化時移動速度低下。君の移動速度低下は恐らく竜人時移動速度低下だろう」
「何処に居るとかは……」
「ある程度、宝珠の場所は目星はついている。竜の王が政治をする国。アルカルドラ、位置的には龍獣の領地の国だね。もうすぐメイデ達が死に戻りしてくると思うけど……」
聞いたことのない場所だな。登録している場所でも無いし空を飛んで……そういえば移動速度低下中なのか。
「主〜!!死んじゃったよ〜!!」
「すいません……シルフィがドジ踏んじゃったせいで……」
「うぅん。そんなことは無いよ。私だって……」
まさか一気に3つも宝珠を奪われるとはな……宝珠以外の防具とかは残っているけど……ってわけか。
とりあえず。龍化は使いにくいハズだし……宝珠を奪われた者は能力が使えないし……。
「殺してきたのは誰だったか覚えているか?」
「デット。きっと復讐に来たんだと思う。街を歩いてたら鎌一刺しで死んじゃった」
能力は封じられている。ただウェポンスキルは別っと。当たり前っちゃ当たり前か。それに街中となると格好の火力上げ場所だな。
「すぐに此処に戻れば良かったんだけど……シルフィは此処に逃げようとした瞬間。首が……今も痛い……」
とりあえず崩壊前に取り戻さないと行けないのは明白だ。竜人国対六属珠護龍か……。
「一番龍獣の領地に近い領地だと……烈風の領地だな。なら此処から行ける」
リベアが次元の狭間を作り出す。
「メイデ達は行かない方が良さそうだな……」
「ごめんね……役に立てなくって」
「いや……別に良いんじゃないのか?諦めさせるいい機会になるだろうし……」
俺とリベア、イフ、レイルは龍獣の領地に向かった。




