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18.安全とは限らない

「まぁここにずっとこもっておけば大丈夫だろ?」


「まぁそうなんだけど、でも食べ物なんかは生成できないから次元の狭間入れていた食べ物が尽きたら買いに行かないといけないね......」


「食べ物の在庫は?」


「あ、もう私は無いよ〜!!」


「シルフィも......」


マジか......それは困ったな、そもそも俺が食料になるものなんて持っているわけないし。

タニアさんならどうだろう?宿屋の経営をしていたし、きっとあるかもしれない、けど全員で分けるとなるとかなりキツいよな。

多少は宿屋を通して食料を確保できるかもしれないが。


「そういえばリビュドって知っているか?」


「リビュド?確か怪龍の?確か前、賊に追いかけられていた時に、助けてくれたっけ?賊の人たちもリビュドのこと知っていそうだったしなんだったんだろう?」


賊も知っている?少なからず関係はあったわけだしメイリの知り合い的な感じだったし。

謎だらけだな。


「それじゃあアルメリのことについて教えてくれ」


「あ、うん、アルメリは回復魔法が得意な龍で、一言で言うとかっこつけたがり?な感じかな?ちょっと喋り方が好きじゃないし、ちょっと気取っている感じが」


かっこつけたがり?喋り方が好きじゃない?気取っている?うーん、なんとなく予想が出来てしまう。


「貴様らには分かるまい、全く、下集な龍共よ」


「不本意だが連れて来た、僕を責めないでくれ」


「こ、これもレイルさんとタニアさんの為ですから」


やっぱりこういう系の奴か!!


「貴様が無幻の、ほぉ、名は何という?」


「えっと来る間に記憶が損傷していて」


「......ほぉ、失われし記憶、というところか」


「まぁ、はい」


とりあえず話を合わせろ、適当でもとりあえず合わせるんだ。


「まぁそれでも良いだろう、挨拶も済んだ、して貴様、一つ有益な情報を教えてやろう、活用できるかは別としてだがな」


「お、おう?」


有益な情報?挨拶がてらそのことを伝えに来てくれたのか。


「何故登録してない我が此処に居られているか知っているか?」


「......?」


「分からないのも仕方が無い、この空間に入る為の裂け目、それは登録して無くとも誰でも通行が可能、つまり貴様がこの空間に来るための裂け目を作った時、それを狙って賊の連中らが入られたら安全では無くなる、わかるな?」


ずっと登録している龍だけが可能だと考えていたけど、そうでもないんだな。


「それじゃあ我は頼まれた通り、負傷者を完全回復させてやろう」


そう言ってアルメリは出ていく。

その後にメイデ以外の全員は、自分の部屋に戻って行った。


「戻らないのか?」


「私はもうちょっとゴロゴロしてようかなぁ?って思っていたり?」


「そっか」

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