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17.世界の破滅に必要な宝珠

「すぅすぅ」


なんでこんなにも気持ちよさそうに寝れるんだよ。

ん?扉が開いた?イフにはノックをするよう伝えているし。


「お邪魔しまーす!!」


「ちょ!?静かに!!起きないな」


「直接こうやってぷにぷにしないと中々起きないんだよね〜」


「ちょ」


シルフィがメイデの頬を人差し指でつつく、すると人差し指を振り払うように寝返った。


「面白いよ?」


「眠らせてあげろ」


「ここ触ってみてもいい?」


「駄目だろ」


シルフィがメイデの胸の辺りを指差す。


「ふわぁ、おはようぅ」


起きてしまったじゃないか、まぁかなり寝起きが良いから不機嫌になることはなさそうだが。


「実際何時ぐらいなんだろうな?」


「うーん、シルフィ達が助けに行った時は昼だったからもう夜かな?」


あ、そうか、メイリに連れていかれた時、森だと言っても結構暗かったしな。


「お腹空いたぁ」


「空腹を満たす奴があるんじゃないのか?」


「あったあった、どうぞ!!」


「あ、どうも」


俺は与えられた空腹を満たすそれを口に入れ飲み込む。

本当にこれ不思議なぐらいに空腹を満たしてくれるよな。


「そういえばタニアさんとレイルさんはどうだったんだ?」


「1回見てきたけど二人共ベットを生成させて寝ていたよ、回復には時間がかかりそうだけど、イフは元気そうだったけどね、あとリベアはさっき回復魔法が得意な修繕の宝珠を護る癒龍、アルメリを探しに行くって言ってイフと一緒に行っちゃったよ」


本当に何人居るんだよ?宝珠を護る龍って、聞く限りじゃかなり多いように思うけど、リビュドだってそのアルメリっていう龍についても俺は全く分かってないし。


「そうか、そういえば宝珠を護る龍って何人ぐらいいるんだ?」


「覚えてない!!だってまだこの惑星は知られてないことの方が多いからね、すべて知っている訳じゃないんだ〜」


「なんだよそれ......まぁとりあえず多いって考えていんだな?」


「そうそう!!」


結構適当なんだな。


「あ、でもリベアなら全て知っているんじゃないかな?六属珠護龍の中ではダントツで頭良いからね〜、レイルも結構頭良いけど」


あの高所恐怖症の龍が、か、別に龍の多さはどうでもいいけど気づいていないだけで何個か奪われていたり、なんて無いよな。


「念の為聞いておくけど世界の破滅を行うにはどういう条件が必要なんだ?」


「あ、それは六属珠護龍の護る宝珠と無幻の宝珠が護る龍から離れた時だよ」


「そうなのか......」


じゃあ六属珠護龍の宝珠と無幻の宝珠以外は必要無いのか。

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