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15.便利な能力と異常な能力

まぁ色々考えながら俺は無幻と書かれた部屋に入る、おそらく此処が俺の部屋なのだろう、広さはやはり全部同じようだ。

それにしても何も無いというのはなんだか寂しいな、寝れるぐらいのソファーがあれば良いのに。


「うわ!?」


いきなりソファーが出てきたんだが!?出てきたというか形成されたというか、丁度人一人分が寝られるようになっているし結構座り心地もいい、高いな、これは。


「主!!お風呂が出てきた!!ってそのソファー何処から持ってきたの?」


「祈ったら出た」


もしかしたらこの空間内だと記憶を辿って物が作られるのか?メイデがお風呂を形成したように。


「しかもお湯もでる!!」


まさか水まで何も無い空間から創り出せてしまうとは、この能力意外と便利凄すぎるんじゃないのか?安全な隠れ場所もそうだがこうやってずっと此処に籠ることだって容易だし登録している宝珠の国の何処からでも出ることが出来るっていうのも便利だし。


「きっとこの空間は想像して欲しいと願ったものが作られるようになっているんだろうな」


「ソファー座らせて?」


「あ、うん」


俺は寝転がっていたその体を起こし、ソファーから降りる。


「ふわっふわ!!すぐ寝れそう!!」


「まぁね」


「すやぁ」


「寝るんかい」


驚くぐらいに寝るのが早すぎて驚きを隠せない。

え?本当に寝たの?モノの一瞬で?嘘だろ?ちょっと気になるから、頬を少し引っ張ってみるか?


「ふむぅ」


摘んだ指を振り払うようにして寝返る。

本当に寝ているのか......。


「メイデはすぐ寝ちゃいますからね」


「うお!?あぁ、イフか、できればこれ以降ノックをして欲しいものだ」


とりあえず以後ノックをするように頼む。


「やましいことでもしようとしてました?」


「そんなことは無いけどさ」


俺はとりあえず否定する、そんなことしようとしてなかったしね。


「良いんですよ~貴方も一人の男性なのですからそういう感情があったって!!それにしても可愛いですね、寝顔」


そういえば結構ハイテンションだな、見た感じ傷も癒えていると言える。


「まぁな、そういえば回復するの早いんだな」


「ステータスをいじることが出来ますから!!全パラメーターを極度に下げると2秒ぐらいで全ての傷が癒えますからね」


シルフィに続き恐ろしい能力だな、攻撃役にも防御役にも属せるわけか。


「まぁ、速さじゃどうやってもシルフィには適いませんが」


シルフィは能力封印に加え優秀な速さも魅力的だからな。


「でもこの私!!他の皆には劣らない誇れることが一つあるのです!!」


本当にハイテンションだな、なにか悪いものでも口に入れたのか?それに寝ている人がいるから、話をするならイフの部屋に行っても良いんだけど。


「えっと、うん」


「胸の大きさです!!」


確かにあまり意識してなかったがかなり大きいな、メイデと見比べても、確かにイフの方が大きい。


「それで、どうしたんだ?」


「メイデを探していたのですよ!!でも寝ているようなのでやっぱり良いです」


「あ、じゃあ起きた時伝えておくけど?」


「あ、いえ、そんなに重要な事じゃ無いから大丈夫ですよ!!」


ならいいけど、まぁアイツらは俺らを探し出す気だろうしずっと此処に居てもいいんだけどなぁ。

そもそも本当にアイツらこの世界を終わらせたいのか?うーん、よくわからないなぁ。

メイリに至っては実体を得るために同行しているとも言えるしなぁ。

それにメテウスっていう奴を不意打ちで蹴飛ばしたのは悪かったかな?

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