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11.宿屋にて

全員が席に着く、結構多く作ってきたんだな、よくあの短時間で作れたものだ。

全員が手を合わせ頂きますと言う、やはりこっちの世界でも食に対する有り難みって言うのはちゃんと理解しているんだな、なんか嬉しい。


「この焼かれた魚どうやって食べるの?」


「さぁ?いい匂いはするけどよくわからないな」


「焼き魚を食べるのは初めてなのか?」


「そりゃあ賊に追っかけ回されてたから正直良いご飯は食べてなかったよね」


なるほどね、メイデとリベア以外は別の刺身等から食べているけど、きっと焼き魚の食べ方をしら無いんだろう。


「このままガブって食べれば良いんだ!!」


ちょ!!まて!!それじゃあ口の中が!!

頭の部分を噛じっていやるよ……。


「痛い痛い痛い!!」


「そこは食べる部分じゃないよ、食べれるのは此処、それとこうやって先に骨を取っておかないと」


タニアさんが自分の焼き魚を使って教えてくれている。


「なるほど!!そうやって食べるのか!!」


10分後


時計とか無いからよくわかんないけど結構暗くなってきてるな、昼食のつもりが晩飯になってしまったな。

そして今全員食べ終わった、そして全員が感謝の気持ちを込め馳走様と言う。


「お粗末さまでした!!ささ、次は今日泊まる部屋に案内するから」


「じゃあ吾輩は此処で」


「レイルも一緒だよ?」


「な、何故!?」


「久しぶりに6属珠護龍が揃ったんだし!!それに新しい宝珠を護る龍も誕生したんだし!!」


6属珠護龍?光、闇、火、風、土、水、か。

あの時の刻龍のアヴェルはその6属珠護龍には含まれないのか、無幻の宝珠を持つ俺も含まれていないわけか。


「吾輩は水の国の安全の為」


「だ、大丈夫ですよ!!今私だってこうやって火の国を出て行動を共にしているんですから!!」


「宝珠を取り戻して数ヶ月もすれば直ぐに元の活気を取り戻すだろう、っというわけでレイルも一緒にどうだ?」


まぁ俺はどっちでもいいけど、まぁ色々話せたら楽しそうだからアリだな。


「じゃ、じゃあ......本当にこんな吾輩でも居ていいのか?」


「うん!!全然大丈夫!!寧ろ大歓迎!!」



っと言う事でタニアさんとレイルさんが御一緒することになった、そしてそのままタニアさんに案内されて、一つの部屋に着く。

内装は和風感漂っていて凄く良い、落ち着くな、それにもう布団が敷かれているし、ちゃんと7人分。


「お風呂はこの部屋を出てすぐ近くのところにあるから、あ、ちゃんと男女別れているから安心して!!もうパパっと一風呂浴びたいから先に行くね!!」


「あぁ、じゃあ俺も」


こっちの方が男風呂か、まぁ脱衣所はそりゃあるよな、確かこうやって着ていた服を収納すれば汚れが浄化されて綺麗な状態で着れるはずだったよな。


15分後


サッパリしたなぁ、俺は浄化された綺麗な状態の普段着を再び着て脱衣所から出てそのまま泊まる部屋に入る。


「主!!やっと来ましたか!!」


「メイデだけなのか?」


そこにはメイデの姿だけしか無かった、それもただタオルを巻いただけの一枚下は裸体のメイデの姿が。


「さっさと脱衣所に戻って服着てこい服を」


「これはリベア達にドッキリを仕掛けるためなのです!!我ながら冴えてる!!」


「どんなドッキリなんだ?」


まぁ大体この姿からしてあっち方面のドッキリなのはわかるけど。


「主が急に異性に興味を持ち出し偶然居た私にあんなことやこんなことをしようとしているドッキリ!!」


やっぱりか、でも反応は面白そうだな、一生相手にされなくなるかもしれないけど。


「結局どうすればいいんだ?」


「私のこうやって布団に押し付けて......まぁこんな感じにやってみて!!」


要はメイデを体全体で包囲するようにすればいいのか、もっと簡単に言えば床ドン。


「こうか?」


「う......うんそう、そのまま」


「あくまでもあいつらの息の根を止めるドッキリだからな?」


まさかここまで迫真の演技をするなんて、頬を赤らめて、潤った目を開けて。

お、足音だ、結構大人しめだな、これはイフだな。


「サッパリしま......えぇぇぇぇぇぇえええぇぇ!?」


「主......?」


おぉ、いい反応だな、っていうかもう驚いているしそこら辺にしておいた方が、ってまだ続けろと。


「た、確か興味が無かったハズ!!それなのにどうして!?」


「ど、どうしたんだ!?急に大声を出し......て......」


もう全員が来た。


「これでいいか?」


俺は小声で耳元で喋る。


「うん、完璧」


「んじゃあせーので行くぞ、せー」


「ドッキリ大成功!!」


メイデは一足先に立ち上がり大きな声でそういう、案の定驚いてくれている、っというか一緒に言うんじゃなかったのかよ。

あれタオルが取り残されているような。


「驚いている驚いている!!やったぁ!!」


こ、こっちに振り向くな!!頼む!!


「ああああああっ!!」


リベアが猛突進して殴ってくる。


「ぐはっ」


「大丈夫だったか!?やっぱり異性に興味があったんじゃないか!!やはりどうせ胸なんだろ!?結局胸なんだろ!?」


「ど、ドッキリだって......」


もう眠くなって来た......俺は一度立ち上がって布団にまた寝転んだ。


「ドッキリでも許せぬ……」

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