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扉は重い、ギギだけに

短い分しか書けない私を許してくれ……


誰も待ってないと思いますが、更新遅くてすみません。

 自宅に向かう道中、


「ねぇねぇ、一回やってみたかったんだけど頭の上に乗っかってもいいかな?大丈夫、逆立ちのようにするから土とかは付かないし重さは無くすから」


と、半ば強引に押し通され、ギギは今僕の頭の上にいる。本人が言ったように、重さはまるで感じられない。だが、


「なぁ、そろそろ降りてくれないか?」


「えっ、何で?重さは感じない筈だよ?」


「確かに重さは感じないけど、頭を手で掴まれている感覚があるから妙な感じがあるんだよ」


 そう、ギギが頭に乗って以降、ずっと頭を鷲掴みされている構図になっていた。不快感を感じるわけではないが、どうにも気になって仕方がなかった。


「そういうものなのかな?まぁ、いいや」


 ギギはすぐに僕の頭の上から飛び降りた。


「ナイス着地!」


「自分で言うことか」


 新体操の鉄棒の着地時のポーズをとり自己評価をするギギに、僕は思わず突っ込んだ。


「別にいいじゃないか、自分でいいと思ったんだから。それに実際よかっただろ?」


「……まぁ、確かに」


 確かに見事な着地だと思った。多少呆れを交えながらだが。


「さ、行こ行こ。あっ、そういえば君の名前聞いてなかったね。何て名前?」


「名前も知らない奴の家に泊まろうとしてたのかよ……。小森一真だ」


「今知ったから問題なし。それじゃ案内よろしく、一真君」


「はいはい……」


 僕は楽しそうにしているギギと共に夜の道を歩いた。




 そこから少しの時間歩き、僕たちは家の前に着いた。


しかし、だ。自己紹介をしたものの、会ったその日に人を招くほど僕の懐は深くはない訳で……、


「なぁ、やっぱ別の所に泊らないか?」


「え~、なんでさ?」


「流石に知り合ったばかりの奴を自宅に招くほどの度胸は持ち合わせてない」


「高校生なんだから『ここは俺に任せて、先に行け!!』って言う位の事はやろうよ?」


「そんなことを言う高校生はいない」


「それじゃあ、お邪魔しまーす」


「人の話を聞け!!」


 僕の言うこと等気にせず、あっさり家の中に入っていった。


次回は昼頃のギギの話を投稿したいです。

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