この世界に絶望してたら、異世界に来てた件
「ここが異世界・・・」
周りを見てみると、そこは森の中だった。神様に異世界に飛ばされたのだ、しかし周りを見ても森の中ということしかわからない。確かに、先ほどまで神社の境内にいたのだから、自分が何処かに飛ばされたのは事実だろう。
「異世界っていても本当かどうか分からないなこれじゃ。取り合えず人でも探してみるか」といって歩き出す。
目の前に、クマが現れた。
「!!」
『くま!!まじか、どうすんだこれ』
と思ったとき、神様が中二病設定をチート能力としてくれるって言ってたのを思い出しとっさに手を前にだし『ファイヤーボール』と唱えた。
すると、前に出した手の平に30cmくらいの火の玉ができクマに飛んで行った。飛んで行った火の玉はクマにあたると、ものすごい音を立て弾け飛んだ凄まじい、爆風で自分も吹き飛び木に頭をぶつけ気を失った。
◇
何処かの部屋に、時間は戻る。
「思い出した、そうだ俺の世界に絶望してたら神様が来て異世界に飛ばされたんだ、で魔法?使った勢いで飛ばされて気を失って倒れたんだ。」
と、今までの経緯を思い出した。
「って、ことはあのおっちゃんは気を失った俺を助けてくれたってことか。まあ、ここが何処でどういった場所なのか確認するしかないな異世界なのは確かだが。」
と思っていると、部屋のドアがノックされおっちゃんが部屋に入ってきた。
「腹減ってないか?食事持ってきたぞ」
「ありがとうございます。ちょうどお腹が減っていたとこです。」
「そうか、で食事しながらでいいんだがなんでお前さんはあんな森の中で気を失って倒れてたんだ。」
「えっと、何て言いますか・・・」
言葉に詰まってしまう。
『神様に飛ばされて、異世界から来ましたとか言っても大丈夫か?そもそも信じてもらえるとも思えないし、どうする?』
そんな俺に対して、おっさんは話を続ける。
「そもそも、お前さんみたいな嬢ちゃんが一人で森の中で何してたのか気になるが、言えないようなことなら言わなくていいぞ。まあ、倒れてた嬢ちゃんを助けたんだ出来れば言ってもらいたいがな。」
『嬢ちゃん?誰のこと言ってんだ?』と思ったとき自分が美少女の容姿をしている事を思い出す。
「えっと、自分こんな姿ですが男です。」
「え?その姿で男?」
「はい」
「・・・」
「・・・」
沈黙が場を支配する。
「なんだよ、かわいい女だと思ったから助けたのにだまされたよ」
『え~、なんだよこのおっさん俺が女だと思ったから助けたのかよ』
「まあ、なんだ名前教えてくれよ。俺はウッズてんだ、じょうちゃ っじゃなかったんだっけ名前は。」とものすごく落胆しながら聞いてきた。
「えっと、俺の名前は命、御子神命」
「命か、なんであんなとこで倒れてたんだ?その黒い髪を見たところお前魔族だろ」
「えっ、魔族?」
「いやちょっと待て、目は金色ってことは神族か?」
「神族」
「人族ってことはないし・・・」
「ちょっ、ちょっと待ってくれ魔族とか神族とか何言ってるんだ」
「だから、種族だよ何当たり前のこと聞いてんだよ、種族が分かれば領事館に連れて行けるだろ。そうだステイタス確認してみろよ種族が分かるから」
「っちょとまて、いきなり訳が分かんない」
「もしかして、記憶喪失か?それとも・・・まあいい説明してやるよ何から知りたい。」
「えっと、まずは種族からいいかな。」
「種族からだな、まあ言葉通りだがこの国というかこの世界では3第種族がある。まずは神族、次に魔族そして俺なんかみたいのがいる人族だなその中からさらに細かく種族が分かれるんだが、まあその3第種族にはそれぞれ王がいて、種族を管理してるんだ。」
「たとえば、神族なら神王で魔族なら魔王そして人族は人王と呼ばれている。さらに言えば、細かく分かれている種族にも王がいるが最終的には、3第種族の王が管理している」
「ただ、人族は人族しかいない。たとえば、神族にはエルフや妖精などがいるし魔族には、ダークエルフや獣人なんかがいるが、人族は人族つまり人しかいない。」
「なるほど。一つ聞きたいんだがハーフつまり、混血種はいないのか?」
「ああ、神魔族の事か、3000年くらい前に滅んだ伝説の種族だな。」
「神魔族?」
「神魔族は、お前さんが言う混血の者たちで作っていた国なんだが、滅ぼされたって事だな。事だなっていうのは、真相が分かってないからなんだが。なんでも混血の者たちは、それぞれの種族の力をが合わさってとんでもない力を手に入れていたってことだ、それを恐れた他種族が攻め入って滅ぼしたらしい。それからは、混血種を作らない様それぞれの種族で取り決めがされたってわけだ。」
「なるほど、で種族が分かれば領事館で調べてもらい国に帰れると」
「まあ、そういうことだな」
ふとそこで考え込む。
『俺の場合、領事館行ったら大問題なんじゃ・・・そもそもこの世界の人間じゃないし。まあ、そこは何とかごまかすか』
「で、ステータスの事なんだが。」
「ああ、ステータスね。えーとステータスは自分の名前とか、種族とかが分かる物だな。頭中でステータスって言えば表示されるな。その他にも自分の状態や使える魔法、スキルなんかが分かる物だな。ちなみに、自分以外には見えないから俺に気にせず使ってみろよ。」
そういわれ、ステータスを確認する命であった。
やっと主人公の名前お披露目です。
いつ出そうか悩んでいて、結局4話目で名前出せました。
次回は、主人公のステータスが判明します。
誤字脱字すみません。