絶望
「って、寝れるわけねー」
そう盛大に、呟きベットから飛び降りる美少女(男)。
「まずは、この状況を整理しよう。まず、ここはどこだ?」
窓の外を見てみる、そこに見えるのは漫画や映画などで見るような古いヨーロッパの田舎のような景色、空を見てみると月が三つ輝いている。
「月が三つ・・・町並から見て、日本じゃないよな。まして地球ですらないか。えってかここ異世界?俺、異世界来ちゃったの・・・」
と、吐きながら困惑の顔でわなくにやりと、笑みをこぼす美少女(男の娘)
彼女・・・いや、彼は自分の置かれた状況に歓喜していた。
漫画やラノベなどを読み、あこがれていた異世界そんな妄想の中の出来事が、今まさに自分に起こっているのだから嬉しくないはずがない。
本来ならば、困惑し戸惑う所である筈だが彼は、元入た世界地球に絶望していたのだ。そんな彼が異世界に来たのだからこの状況を喜ばしくも思うだろう。
「そもそも、なんで異世界に来てるんだ?俺が目を覚ます前までは、地球の日本にいたはずなんだが」
そう思いながら、目を覚ますまでのことを思い出してみる。
◇
地球、日本のとある神社の境内そこに一人の男がいた。
彼が、なぜ神社の境内いるかというと帰る家を失って行く所がなくどうすればいいか悩んでいるうちに、近くの神社に行きついていたからである。
こんな彼だが、数時間前までは年商100億円以上を稼いでいた大企業の社長だった。なぜそんな彼が、神社の境内にいるのかそれは数時間前にさかのぼり話さなくてはならない。
数時間前・・・
何時もの様に、朝起きて日課の経済新聞を読み朝食をとった彼は最愛の妻に「いってくると」言って会社に出社した。
会社についた彼は、秘書の女性から「朝一会議があります」と声をかけられ荷物を秘書に預け会議室へと向う事にした。
彼が、会議室につくと会議が始まり最初の議題に彼は驚いた。
なんと、彼の不信任決議が行き成りとられ満場一致で可決されたのである。
なぜ急に、こんな話になるのか今までがむしゃらに仕事をし会社をここまで大きくしたのは自分なのになぜ?
納得いかなかった彼は、声を荒げて反論する。
しかし、誰も彼の反論を聞き入れる者はいなかった。ふと、副社長の顔を見て彼が笑っているのが見えた。
全部こいつが仕組んだことだ、何かあればいつも社長である彼に反発し文句ばかり言っているこいつが仕組んだことだ。
しかしこの場で何を言っても、受け入れられないことも一時間以上にわたる彼の抗議に耳を貸そうともしない重役たちの態度を見れば、一目瞭然であろう。
彼は、抗議するのをあきらめ会議室をあとにした。
社長室に戻り、秘書に今日は帰宅すると伝え会社を後にした。
自宅につき、家に入ろうと鍵を開けようとしたが鍵が開かない。何の冗談かと思い妻に電話しようと携帯を見たら一通のメールが来ていた。
そのメールは妻からのメールだった。そこに書かれていた内容は、どうして彼が社長を首になり家に入れないかの謝罪文であった。このメールを、見たとき妻に嵌められたのだと分かった。
その内容を見て彼は絶望した。今まで信じてきた社員に裏切られ、最愛の妻にも裏切られたのだから。
誤字脱字すみません。
かなり、読み辛いと思いますが読んでくださった方は『ありがとうございます』。
いまいち、うまく表現できてない・・・
ちょくちょく、修正してくと思います。
感想、お待ちしております。