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"嫉妬の塊"一条柊目線

短めです!

ムカついた。

ただでさえ、七宮が楓の存在に気がついてしまったって言うのに…

八尾と二階堂って昨日、生徒会メンバーの顔合わせで見たよ。

何であんなに顔の整った男ばかりが楓の回りをうろちょろしてんだよ。

ムカつく。

楓がカバンの中から出した瓶。

キラキラした飴が綺麗で、楓がうっとりしていた。

楓は綺麗で可愛い物が好きだ。

自分で買ったのか、きいたら七宮にもらったと言われ、ムカついた。

楓は家に居る時に飴を口にするのが苦手だ。

外の風を感じて、ようやく飴の事を思い出すのだ。

楓が可愛さに負けて買った飴が溶けて無残な姿になったのを何度も見ている。

1時間だけ時間をもらって蓋だけ作っていたタブレットケースを完成させた。

勿論、飴が入る大きさに加工した。

もともと形があって作り始めた物のため、出来上がりは30分ほどだったが問題はそこではない。

デザインなんだ。問題は………俺は…今…罪悪感にうちひしがれている。


俺は楓の家から帰ると、リビングのソファーに倒れこんだ。

「あーーっ。」

あのデザイン。


何が魔除けだ!


あんな、嫉妬の塊…


悩んだ末に、渡すとかアホか?

しかも、楓がめちゃくちゃ気に入ってしまったから、デザインをチェンジする事は不可能だ。


柊、俺のこと。

蝶、楓。

蜘蛛、楓の回りに居る俺以外の男

って事だろ。

七宮がまた楓の側に居るときいた時に作ったデザイン。

出来上がりを見てがく然とした。

それなのに、楓が七宮のプレゼントの飴を喜んでいるのをみて自分の気持ちを押し付けた。

「………飴なんかより…ケースに興味が向けば良い…なんて…俺…病んでるかも。」

自分で口に出してみて、消えてなくなりたくなった。

その時、メールの受信音がリビングに響いた。

メールを開くと楓からのお礼のメールだった。

『飴ケースありがとう!ひぃ様にしてはダークなデザインで珍しいね!でも、蜘蛛に蝶が捕まってなくて葉っぱにとまってるのが、ひぃ様らしいと言うか、蝶を柊が守ってるって感じが、ひぃ様に守られてる気持ちになれるよ!ありがとう、大事にするね!あまりに嬉しくて、お礼言い足りないよ!ありがとう!ごめんね、変なメールになっちゃったね!明日、オムライスつくってあげるね!また明日、お休みなさい!』

俺はメールを保護して呟いた。

「なんだよ、このメール。」

嬉しすぎて泣きそうだ。


俺が守る。


誰にも譲らない。


俺は楓にメールを返した。

『オムライス楽しみにしてる、俺の嫁においで。』

勿論返事は

『はいはい。』

だったが、俺はこのやり取りが好きだ。

二人だけの時間。

幸せな時。

楓をいつも笑顔にしてやりたい。


…………………俺は、かなり病んでいるらしい。

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