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Zwei  作者: マサキ
1/13

出逢い



自分で書いてて、こんなことありえないな……て思いました。


そこら辺をご了承して読んでくださると……

『春、夏、秋、冬……

どの季節が好き?』


という質問をされたら皆は、なんと答えるのだろう



ワタシは……どれも嫌い



四季の彩りが何たら~とTVで説明している中年の男を観たことがある。


何をほざいているんだろうか、と不思議で仕方なかった。


今もそれは、変わらない。


何で?


ワタシの言葉を聞いた、大体の人はこう投げ掛ける。


そんなの……


夏は蒸し暑いし、

冬は寒すぎるし、

秋はなんだか寂しい、

春は……なんとなく。



聞かれる度にこう答える


けど、本当の理由はこんな簡単な言葉では言い表せない。



高校の入学式前。


これでもかというくらい毎日勉強した。

勉強するのは嫌いじゃなかった……


新しい知識を知る事と色んな事を経験するのは、楽しかったし……


自分が、1人きりじゃないと錯覚できて心強かった。


そんな新鮮な気持ちを忘れた2年後……今、ワタシはまた四季を嫌いになる……



転校生が来るという噂がクラス中に広がった。


新学期、春になると必ず流れる噂だ。


誰かしらは来る、けどその人たちだって自然にクラスに打ち解けてただのクラスメイトになる。



でも、この日……



ワタシの中だけでは……

転校生はクラスメイトなんて簡単なものにはなれなかった。



「はいっ、静かに!!

転校生が来ています。」


そう紹介があり、入ってと催促された転校生は教室の扉を静かに開け、閉め背筋を伸ばして先生の隣に立つ

先生との身長差が目に見えて分かってしまう。



……!?!?


思わず机に足をぶつけて立ち上がってしまった。


1番後ろの席だからといっと立ち上がってしまうと先生からも丸見えだ。


「望月ー、どーしたー?」


我に返ったワタシは、踵を返すように何でも無いです。と言った。


先生の隣にいる彼がうっすらと笑みを浮かべたのが分かり苛立ちは、倍…いや、それ以上に膨れ上がった。


「真崎 捺樹(ナツキ)です。」



……!?!?


何で……


「と、いうことで1番後ろの席の真崎。

その隣が真崎クンの席だ

同じ苗字同士仲良く学校生活を送ってくれー」


近づいてくる……


奴が、近づいてくる……



「ヨロシク、真崎サン」

「……何、で?」

「何でこの名前か?」

「………」


動揺が身体中が巡って、

声が上手く出ない。


「借りたんだー、捺樹に」「宮藤、深舩(ミフネ)……」

「覚えててくれたんだー、もう5年も前なのに」

「5年と、3ヶ月と8日よ!!」

「流石、捺樹の妹だなー、細かいんだからさっ」


忘れるわけがない。


1日だって忘れた事なんてなかった。


いつも近くにいたのに……

兄ともワタシとも……


なのに、


ワタシの大切な兄を×××人


ワタシを奈落のどん底に突き落とした人


復讐を誓った相手……


宮藤深舩……


5年と3ヶ月と8日前にワタシの兄をこの世から消し去った人



出会ってしまった……


ずっと忘れられなかったワタシの春がもう1度。


出会いの春は、最悪な季節だった。

けど、本当の理由はこんな簡単な言葉では、言い表せない。






高校の入学式。


これでもかというくらい毎日勉強した。


勉強するのは嫌いじゃなかった…


新しい知識を知る事と色んな事を経験するのは、楽しかったし…


自分が、1人きりじゃないと錯覚できて心強かった。




そんな新鮮な気持ちを忘れた2年後…今、ワタシはまた四季を嫌いになる…






転校生が来るという噂がクラス中に広がった。


新学期、春になると必ず流れる噂だ。




誰かしらは来る、けどその人たちだって自然にクラスに打ち解けてただのクラスメイトになる。




でも、この日…


ワタシの中だけでは…


転校生はクラスメイトなんて簡単なものにはなれなかった。




「はいっ、静かに!!


転校生が来ています。」


…!?!?


思わず机に足をぶつけて立ち上がってしまった。


1番後ろの席だからといっと立ち上がってしまうと先生からも丸見えだ。


「望月ー、どーしたー?」


我に返ったワタシは、踵を返すように何でも無いです。と言った。


教卓の隣にいる彼がうっすらと笑みを浮かべたのが分かり苛立ちは、倍…いや、それ以上に膨れ上がった。




「真崎 捺樹(ナツキ)です。」


…!?!?


何で……


「と、いうことで1番後ろの席の真崎。


その隣が真崎クンの席だ


同じ苗字同士仲良く学校生活を送ってくれー」


近づいてくる…


奴が、近づいてくる…




「ヨロシク、真崎サン」


「…何、で?」


「何でこの名前か?」


「………」


動揺が身体中が巡って、


声が上手く出ない。


「借りたんだー、捺樹に」


「宮藤…深舩(ミフネ)…」


「覚えててくれたんだー、もう5年も前なのに」


「5年と、3ヶ月と8日よ!!」


「流石、捺樹の妹だなー、細かいんだからさっ」




忘れるわけがない。


1日だって忘れた事なんてなかった。




いつも近くにいたのに…


兄ともワタシとも…


なのに、




ワタシの大切な兄を××た人


ワタシを奈落のどん底に突き落とした人


復讐を誓った相手…


宮藤深舩…


5年と3ヶ月と8日前にワタシの兄をこの世から消し去った人




出会ってしまった…


ずっと忘れられなかったワタシの春がもう1度。


出会いの春は、最悪な季節だった。



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