自称不真面目の呟き
まあご一読あれ。
時刻不明――
舞台 とある男の脳内講義室――
オレは不真面目なヤツだ。
小中学校高校と、しっかりと授業を聞いた覚えは無いし、遅刻はするわサボリまくるわで成績は欠ギリギリ。
先公や親からは説教されまくり、友達と呼べるようなヤツらも煙草ふかしたり、盗んだバイクで走り出すようなバカばっかり。
運動は好きでも嫌いでも無かったが、ス○ムダ○クのミッチーに憧れた事がきっかけでバスケを始めた。
ミッチーの教え通り、煙草は吸わなかった。
バイクだってキチンと自分で購入したモノを用意した。
盗むなんて、オレのポリシーに反するぜ。
そう、オレは完全なるワルじゃない。
言わばちょいワル。
言わば“不真面目”。
そしてそんな不真面目なオレは、マンガやゲームの中でよく見る刺激的な出来事に憧れた。
普通はつまんねえ。
異常が欲しい。
――そして、劇的な出会いが欲しい。
まあ、そんなしょーもない理由で万年3日坊主な性格のわりには頑張ってたバスケも辞めて勉強一筋に打ち込むという奇々怪々な行動に出た、自称不真面目クンなオレ。
今はあろうことかそんな性格とは相容れない(そうでもないか?)職業、高校教師を担っている。
自分でも色々とびっくりだが、非日常に憧れたあの時のオレの熱意は、相当なモノだったんだろうと勝手に解釈する。
……まあそんなこんなで教師になったオレは、憧れの非日常にご対面出来たのですか? という質問の答えは、
“イエス”だ。
紛れもなく、イエスだ。オレ以外のヤツがオレになれば、間違いなく100%イエスと答えるね。
出会いはあったんですか? と聞かれたら、「うーん……」と首を傾げるだろうが、さっきの質問だけは紛れもなく“イエス”だ。
オレの求めてきた刺激。
ああ、刺激。
刺激愛好会的なモノを本気で作ろうかと考えたくらいだ。
愛してる。
刺激ラブ!!!!
……といったオレのくだらない脳内講義は火曜日のゴミの日にでも捨てて。
話を進めると、そんな不真面目なオレは、その刺激達に出会って思った事が一つだけあるというコトだ。
……んー、まあ簡単に言うとだ。
give me 日常。
ああ、そうだ。
ギブミー日常だ。
カムバック日常でもいい。
直訳すると『オレにニチジョーをくれ』だ。
gを大文字にしてもいいし、日常の前にaとかtheとかつけてもいい。
文の最後にハートマーク付けてもいい。
それは各々のセンスに任せる。
……とにかく、返してくれ。今すぐだ。
オレの日常を返してくれ。
本当にお願いだから、
不真面目だった頃のオレを返してくれ。