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幼なじみ  作者: たま


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3/20

やきもち

「遅かったね〜何組になったの?」夜、母の店がオープンする時間になるとやっと(なみつね)も帰ってきた。

「エッ、7組だよ。珠子の2組とは棟も違うよ。」また母がお酒を出すのでさすがに止めた。

「もう学校も始まったし、ダメだよ。アメリカでは良いのかもしれないけど。

それより帰るのなんでこんなに遅かったの?」珠子が問い詰める。

母から遺伝したのか、珠子もチャキチャキと仕切る女に育っていた。

「エーッと、女の子達に囲まれて色々聞かれて答えてたら…」(なみつね)がバツが悪そうに答える。

「あら〜やっぱり?ムリよね〜こんなイケメン誰も放っとかないわよ!珠子、一緒に帰るのは諦めなさい。

朝は一緒に行けるんだから。」母がニヤニヤ笑う。

「なんか…やっぱり珠子も大人になったんだね。

こんな風に詰問されると思ってなかったよ。」(なみつね)までニヤニヤしてる。

「もう!2人して!

私なんかおかしい話してる?部活してる訳でもないのにこんな遅くまでおかしいでしょ?普通」珠子が真っ赤になって反論する。

「あっ、明日も遅くなるよ。クラスの女の子達とカラオケ行く約束したから。」(なみつね)が意地悪そうに言う。

「まあ、隅に置けないわね〜」母が囃し立てる。

「良いんじゃない?私、関係ないし!」珠子はプンプンしながらお客さんにチェーサー要らないか聞いたりラストオーダーの時間を伝えに行ってしまった。

「ゴメンね〜やっぱりダメみたいね。」母が(なみつね)にコソッと謝る。

「いいえ、母や父が悪いんですよ。それより彼女の精神的負担になってないと良いんですが。」平がまた悲しそうな顔をする。

「それは大丈夫!言っちゃなんだけど、珠子は皆に愛されてるからね〜それより平君が悲しいでしょ?

大丈夫?」母が(なみつね)を心配する。

「それは覚悟して来ましたから!」(なみつね)が気丈にほほ笑んだ。


「いってきま〜す!」翌朝2人は揃って登校する。

すでに(なみつね)に挨拶する子もチラホラいる。

「さすがだね!やっぱりイケメンは違うわ!」珠子が感心する。

「早く珠子もクラスに馴染まないとね?」と意地悪そうに口のヘリを上げる。

「ウッサいわ!」(なみつね)の頭をカバンで叩いた。

「ねえ、あれは無いよね〜何様って感じ」とそんな珠子と(なみつね)を見てヒソヒソ話す女子3人組が居た。昨日選出されたクラス委員の庄司圭子(しょうじけいこ)と1年で同じクラスだった浜田ミミだ。

「アナタもそう思うでしょ?」と浜田ミミに話を振られて

「へっ?う、うん」と田中ひとみも相槌を渋々打つ。

違うクラスだったが、クラス委員と仲良くしとくと後々良いかなと昨日から(つる)ませて貰ったのだ。

高校のクラス替えの後すぐで友達なんか決まる訳ないのに決まる。

実態はこんなもんだ。

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