3人目
平野先生、清はタクシーに一緒に乗ろうとしたが断られた。
「これは家族の問題なんです。」と。
清と珠子は一緒にトボトボ帰る。
「日本に帰って来なくて良かったのに…また変な事に関わる事になってしまって。」うまく言えなくて珠子はそんな風に清を慰めるしか出来ない。
「だと思ってアメリカで大学で寮入って青春満喫したけどね〜結局過去のミスって引きずるんだよ。
なんで珠子から目を離したんだろ?大人や親にはただただ大人しい臆病な人間に見えても、小動物や子供にとってはコントロールの効いてない大人なんて、ただの脅威なんだよ。」吐き出すように清が悔しがる。
「だからさ〜私はちゃんと清に助けて貰って無事だったし。認識の狂いも修正したし。
きっと京極くんも浜田さんも元気になるよ!うん!
時間は掛かるかもしれないけどさ!」珠子は今幸せだ。だからきっと2人も治ると信じてる。
清の携帯が鳴る。
「浜田さんが目を覚ましたらしい。」清が少し安堵する。「ねっ、大丈夫でしょ!」珠子が笑う。
「もう面会時間過ぎてるから、明日行ってくるよ、午前の授業は学年主任に頼むよ。」少し顔が明るくなった。
翌朝、田中さんがニコニコしてた。
「昨日、放課後見舞いに行って寝てるミミの手を握ってルミネのコンテスト出ようって言ったら、ホントに?って目を覚ましたんだよ〜」と話していた。
今まで仏頂面で仕方なく友達やってるのかと思ったが、倒れて生死の境をさまよう姿見て
自分にとって大事な人なんだと認識したらしい。
「話は絶対私が書くけどね。あの子のは本当につまらん!」とまだまだこき下ろしているが。
毒物も分かったらしい。先生が午前中病院へ行って親御さんと一緒に医師の話を聞くらしい。
そして、警察も動き出す。
「市販されてない薬らしいな。これでクラスの中に犯人居る説は無理になったな。」高木くんが情報を仕入れてきたようだ。キル回数が3回以上の子は、キルなしの子に頼んでリセットしたので、クラスのキル数は差が無くなった。
「じゃ、大人で特殊な薬物手に入れられてゲームに潜り込めるくらい技術ある人か?そんな大人、要るかなあ?」ハヤトが首をひねる。
学年主任の先生が代わりに朝の会をしてくれる。
「あれ?クラス委員の庄司さん!休みか?連絡貰って無いけど。後で家に電話してみるよ。」気付かなかったが庄司さんが来てない。
「昨日、塾があるから病院行く前に別れたけど…あれ?元気だったよ?」田中さんが心配そうだ。
1限目が終わった所で別棟の職員室が慌ただしい。
「庄司さんが行方不明だ。昨夜、塾から帰って無いそうだ。」と主任の先生が教室に入って来た。




