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幼なじみ  作者: たま


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13/20

可能性

ハヤトの話を聞いたクラスはザワザワとする。

「あり得ない」と真っ向から反論する者もいたが、否定できないのだ。

「もしクラスの中でそんな事してなんか意味があるの?目的は何?」庄司さんが半ば呆れている。

「でも、それならもう◯イクラ行かなきゃ良いんじゃない?そうすれば…」と庄司さんが言いかけた所で高木くんが深刻な顔をする。

「多分浜田ミミの次にキル数多いの俺だよ〜

あ〜詰んだ。皆、サヨナラ…」と机に突っ伏す。

「まあ、今の所は分からないし、僕は生徒の中に犯人がいるとは考えられないな〜ゴメン。」平野先生が否定した。

「私もそう思います。だってマイナスになってもプラスに絶対ならないから。

皆、高校卒業資格が欲しくて通ってるんですよ。

将来どの分野行くにも高卒免許ないと専門学校すら行けない。大学だって大検受け直さなきゃいけない。

親と金がいつまでも保つ訳ないんだから、時間を1年でも無駄に出来ないんですよ。」庄司さんが淡々と語る。

庄司さんは冷たいと言うより、とても現実的な人なのだと珠子は知る。

「私は…ウチはあまりお金が無いんです。東大だと親の収入が300万届かない家の子は学費が免除されます。奨学金働いて返してる姉が苦労してるの見てるので私は絶対東大行きたいんです!

大学行くにはそこを狙うしか無いんです。」京極くんとはまた違うプレッシャーが庄司さんには有るのだ。

「じゃあ、なんで銅緑会なんて金かかる所行ってるんだよ?」誰かがヤジる。

「フン、知らないのね。アソコは成績優秀者は塾代要らないのよ。ただし、講師が全て東大出の先生が作る塾の試験で95点以上取らないと行けないの。

下の成績の子の親から金は出させるから、それで良いのよ!」庄司さんが鼻で笑う。

ヤジ飛ばした子はきっと落ちたのだろう。

「まあ、私学の特待と制度は同じだな。あちらもビジネスだから。」平野先生がピリピリした空気をなだめる。

「絶対生徒じゃないと僕も信じてる。君等に全くメリット無いからね。◯イクラでキルしないようには気をつけてくれ。念の為。」と注意した。

「芸能界と同じだね〜勉強の世界も!」ルルがふむふむとうなづく。

「こんな話聞けるだけでも学校通って良かったよ。仕事増えたから中卒でも良いかなとか思ってたけど。

家の近くのこの学校が自主性重んじて芸能にも理解あったから選んだけど。」ルルはアホっぽく見えて、この進学校来てるからかなり頭が良いのだ。

「はあ〜次は俺が殺される〜」高木君が頭を抱えて泣いている。

「まず、親に絶対夜出すな!と言っとけ!で学校の行き帰り絶対買食いしない。浜田ミミはハンバーガー屋の帰りすでにボケてたみたいだし。マスクと手袋しとけ!

それでもダメなら仕方ない!」とハヤトが高木に注意していた。

「それは良いアドバイスだよ。ハヤト。

先生アメリカ居る時、ちょっと耳に挟んだ症例に似てるかもしれない。ゾンビ化する薬があるんだよ。

徘徊したくなるらしい。

ちょっと調べてみるよ。」と先生も心当たりがあるようだった。

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