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勇戦のアルヴヘイム  作者: 葵衣なつ
世界樹祭編
24/35

第24話『メイド少女は重力場で踊る』

 星歴10017年8月15日『世界樹祭』午前10時41分、ネプト王国・その王城内部にて。


「こちら東側城壁門!飛竜(ワイバーン)の群れに破られました!応援願う!」


「こちら西側城壁門!果実蜥蜴(アプリコットリザード)の群れが侵入!応援願う!」


「何が起こっておるのだ…!飛竜はともかく果実蜥蜴は本来群れない生態のはずだ!」


「は!それが使役している者がいるとの報告も入っておりまして…」


「ならばそいつを殺せ!この歴史ある城が落とされるようなことはあってならんのだ!」


「ですが…使役している者はアルトランド様のようでして…」


「何…!?」


 ◈◈◈◈◈


 ボク、白炎とアルトランドは計画実行の為ネプト城の前にきていた。


 アルトランドの計画になかった森羅龍の目覚め。


 だがその出来事によって現在城下町は混乱しており、民衆と軍の混乱に乗して侵入する魂胆らしい。


「にしても妙だ…」


 ボクは違和感を感じていた。


 眠りし龍を起こす方法は存在しない、森羅龍の伝説的にもあの龍は死んでいるはずなのだ。


『森羅を司る龍、大地に芽を咲かせ恵みを齎す。この地に再び命が栄えた時、其の龍はこの地と同化し永遠なる眠りにつく。』


 この一文では永遠…即ち死の眠りについたとされているのだ、目覚めることがあるのだろうか。


「どうした、白炎」


「いや、なんでもない」


 考えすぎだろうか、と思っているとアルトランドが聞いてきた。


「そういえばあのメイとかいうメイド少女、君は彼女のことを信用しているようだが強いのか?」


 ルナを一人で守れるのかと思っているのだろう、アルは森羅龍と戦っているし。


「強いよ、メイは。ボクたちの中だと1番かもしれない」


「そうには見えなかったが」


「まあそうだね、だけどメイは重力使いだ。『始まりの十三氏族』その子孫にして次代当主候補。そして…」


 ◈◈◈◈◈


 身体が軽い、力が溢れる。


 これならご主人様を守れる。


 バチバチッと身体中に静電気のようなものが走る。


 真上に落ちてくる瓦礫、それに向かって手を上げるとピタリと止まった。


 触れていない、だが浮いている。


 瓦礫の下に重力波が発生して止まったのだ。


「そうか」


 覚醒した重力、その真髄は…重力を操る能力。


 地球の重力から切り離し、私が作る重力波で操ることができる能力。


「ルナ様!行ってください!」


 そう言ってご主人様を広場から逃がすことにした。


「メイはどうするの?」


「私はここでアル様と森羅龍を食い止めます!後で合流しましょう!」


「わかった!」


 ご主人様が広場から離れたことを確認した後、私は広場の中央で森羅龍を食い止めているアル様の応援に向かう。


 もう一人の私、私は行くよ。


 あなたがくれたこの力でご主人様を守るために。


 ◈◈◈◈◈


「そして…」


 ボク、白炎は一呼吸置いて続ける。


「天才」


 それが、メイという少女を表すのに最も相応しい言葉であることをボクは信じて疑わなかった。

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