第八十九話怪しい依頼
あの怪しい依頼を受け、依頼主に合うため待ち合わせの場所へと向かっていた、
「どんな人なのかしらね?」隣にいる背の高い美人カナンが話しかけてくる、
「まぁ、どんな人かは分からないけど、気楽にやりましょう?」一切が不明な依頼主だが、まぁ何とかなるだろうと、このときはまだそう考えていた。
それから、何分か経った頃、依頼主の関係者であろう人がこちらへやって来た。
見た目は、極普通のメイド服を着ている背も私とあまり変わらないぐらいの白髪の女性だった。
「オウカ様、此度は依頼を受けて頂き、ありがとうございます。先ずは屋敷に案内します、ついてきてください。」そう言い、歩き始める私達はその後を追いかけつついくつかの質問しようとしたが、詳しくは主人に聞いてくださいと返されるだけであった。
歩くこと数分、今回の依頼主の住んでいる屋敷に到着した、屋敷の外観は西洋にありそうな、小さ目の屋敷だった。
「さぁ、お入りください」メイドがドアを開き中へ入るよう、促してくる。
中に入ると、空気が一気に変わったのが分かった、何処からか、視線を感じる。
「カナン気の所為だと思うけど、視線を感じない?」気の所為であってほしく、カナンに聞くと、
「気の所為じゃ無いわね、何がいるわよこの屋敷」そう返された。
「なにもないと良いんだけど」
応接間に通され、ソファーに座っていると、今回の依頼主がやってくる。
その姿は、人の形をして居るが人間とは似つかない魚のような顔、体は鱗で覆われおり、手には水掻きがあった。
私達二人が唖然としていると、魚人は口を開いた、
「今回は、依頼を受けて頂きありがとうございます、私は見ての通りダゴンと呼ばれているよ、こんな姿をしているから、人前に出れなくてね、待ち合わせ場所に行けずすまない。
さっそく本題に入りますが、私達家族を海まで連れて行ってくれないだろうか?
報酬は、依頼書には五百金貨と書いていたが、そちらの希望に合わせるから、気軽に言ってくれ」なるほど、海に家族全員送り届けるから護衛の依頼か。
「何処の海まで連れていけば良いんです?
門を作れば人目に付かないで送れますが?
何人ぐらい送るんです?」
「貴女は門の創造が使えるのか?
それなら、話は早いが如何せん人数が多いから、どのくらい魔力を使うか。
少なくても百人は居るかと」その言葉を聞き私は軽く頭を抱える。
「想像以上に多いですね、とある知り合いに頼めば楽になりますが、魔力を貸してくれるかどうか」そうこの世界では、門の創造を使い門を出している間常に魔力を消費続ける、しかも門を通る者の魂の質量により通るときの魔力消費量が変わる、本当に面倒くさいシステムだ。
「取り敢えず、門を繋げます門の先は、私が一度行ったことのある海に繋がっています。」そう言い、門を繋げる。
「おぉ、ありがとうございます。
私が先に行き一度帰って来ます」そう言い、門をくぐって行った。
そして数分後、門からひょっこり顔を出し、
「ありがとうございます、皆!
引っ越しだ! 私の後に続き給え!」そう言い再び門をくぐる。
その後を、恐らく深きものが何人も門をくぐって行く。
一気に魔力が、持っていかれ、軽い目眩を、起こすが、何とか持ちこたえる、そして少し経つとまた頭を出し、
「ありがとうございます、貴女様のお陰で皆無事にたどり着けました、報酬はメイドにご相談ください。
報酬の話が終わったらお前も来るように」そう言い、戻って行った。
その後は、報酬を受け取り、家へと帰り、またいつもの日常へと戻るのだった。




