第八十六話家に帰るまでが、旅行(1)
日が経つのは早いもので、もうアケルナル国へ帰ることになった。
朝早くに、この国を出るため、早く寝ようとしたのだが、久しぶりに悪夢をみてしまい、夜中時々起きてしまった。
しかもよりによって、一番思い出したくない、私のまだ小さいときの記憶だった、元々私は虐められており、小さい頃は、精神状態が不安定だった、たまに夢を見ていたがとても鮮明に夢見たのは久しぶりのことだった。
あんな事は、忘れていたと思ったのに、人の潜在意識はよく覚えているようだ。
再び眠りについたが、しばらくは寝れそうにない。
次の日
「……様、お姉様、起きてください? もうすぐ、出立ですよ?」いつもの聞き慣れた声で私の意識は覚醒する。
「うぅん、おはようエリナ」目を擦りながら、起こしてくれた、少女に礼をいう、すると私の顔を見た、エリナは、慌てたように、
「お姉様? ど、どうされました? 何かありましたか?」その時私は自分が泣いているということに気がついた。
「あれ? 何で私泣いて?」自分でもなんで泣いているのか分からなかったが、恐らくあの悪夢を見たことが原因だろう。
どうにか泣き止み、身支度を済ませる為リビングの方へ行くと、すぐにガウルが近づいてきて、泣いていたのが一瞬でバレてしまった。
「お姉様? 何処か痛いのだ?」その言葉を聞いた、他の子たちもこちらへやってきて、皆に心配されてしまった。
「あはは、皆もう大丈夫だよ、不安にさせたね」頭を撫でながら、皆に謝罪し、身支度を始める。
帰りの馬車に乗り込むと寝不足故か私はいつの間にか眠っていた。
どれぐらい経っただろう目が覚めると、そこは一面暗闇の世界が広がっていた。
「? 此処は? 私は確か馬車の中で寝ていたはず?」
体を起こすと、手に何か当たる、手に当たったものを拾うとそれは、フラッシュライトだった。
一面暗闇の世界、手元にはフラッシュライト、これから導き出される、いや予感、
「これじゃまるでホラーゲームの世界じゃない!? 何でよりによって、ホラーゲームなの!?」ライトは問題なくつくが、絶妙に暗い、取り敢えず、辺りを調べるために、壁であろう場所に、向かうが一向に壁が見えてこない。
それでもめげずに進んでいると、ドアが見えてきた、ドアノブを捻ると、なんの抵抗もなく、ドアは開いた、ドアの先には海外の家のような感じの、幾つものドアが左右にある廊下に出た、そして奥には此処に入れと言わんばかりのドアがある。
一応左右全部ドアを調べたが、どれも開かない。
「これは写真立て?」写真をみると、真っ黒に塗り潰されていて見えなかったが、何か嫌感じがする。
奥のドアへ、行きドアノブを捻ると案の定開くそしてまた同じ光景が広がっていた。
その後も何度か同じループを繰り返し、いい加減景色が変わらないかと思っていると、今迄開かなかった、ドアが開いておりまるで誘われているかのようだった。
「如何にもな感じじゃない、嫌なんだけど、ここから動きたくないよー」何て泣き言を言っていても、埒が明かないので、渋々開いている、ドアへ向かうと、あと少しというところで、勢いよくドアが閉まった、その光景にビクッと体を震わせ、
「きゃぁぁぁぁ!?」素っ頓狂な悲鳴を上げ入って来たドアに飛んでいた。
「無理無理、これ以上進めないって!」
此処から、抜け出せるのは何時になるのだろうか。
二週間上げられずすみません!




