第八十一話装備新調
というわけで、自分含め全員の装備を新調することになったのだが、無限のように続く、倉庫の中から目当ての装備を見つけなければならず、骨が折れるだろうと予想していたのだが、何故かとても整理されている、というか装備事に全部飾ってあった。
「??????」自分では絶対にこんな面倒なことはしない一体誰が?マリーにはここに入らないように言ってあるし、他の住人もいないはずじゃあ一体誰がこんなことを?悩んでいると、マリーから答えが帰ってきた、「ちゃんと、自動整備のスキルが機能してますね」何のことを言っているんだ?自動整備?そんなの聞いたことないぞ?
「えっ、マリー? そんなスキルあったっけ?」そう聞くと、
「あれ? 言ってませんでしたっけ? 私達メイドには、初めから、自動整備のスキルと、家事系スキル、戦闘スキルが取得されてますよ? 私を入手したときに、説明がされた筈ですが?」かなり前の事ですっかり忘れていた、てかそんなスキル、あの世界でどんなだったのか全くわからないのですが?
「へぇーそうだったんだ、じゃあ取り敢えず、あの装備あるかな? 暗黒騎士リッパー装備どの辺か分かる?」
「では少々お待ち下さい、すぐに持ってきます」そう言うと、姿が消え、数秒後に戻ってきた、その手には、私が一番好きな装備である、暗黒騎士リッパーの装備があった。
「そうそうこれこれ、この黒と紫の配色が好きなのよねー」そう言いながら、装備を着ると、少し大きいと思っていたのに、私の大きさにフィットする大きさまでサイズを変えた。
「おぉ、これは便利だね、自分のサイズに自動でなるんだ」感心しているとエリナ達が思い思いの装備を指差し、これが良い!と言っていた。
「皆には選んだやつをプレゼントしようかな」そう言うと、皆はとても喜んでいた、そんな姿を見て、一人この笑顔が見たかったんだよ、このために奴隷を買ったと言っても過言じゃないよーと心の中で呟いた。
装備も新調し、心機一転というわけで、モンスター討伐の依頼を受けにギルドへと向かった。
ギルドにつくなり、新顔だと思われたのか、やたらチャラそうな男に声をかけられる。
「オイオイ、此処はあんたみたいな、立派な騎士様が来るとこじゃねぇんだよ! さっさと、仕えてるご主人のもとに帰って、ご機嫌でも伺っとけよ!」つばを撒き散らしながら早口で言い終えた男に向き直り、小さく
「エアー」そう口にし、男を吹き飛ばす。
男は何がおきたが理解出来ていないようで、
「なっ、なにが起こったんだ? お前俺になんかしただろ! この俺が誰か分かってるんだよな!?」如何にも小物感溢れる向上だなと思いつつ、
「貴様が誰かは知らん、だが私の仲間に危害を加えるなら、その命消えることになるぞ?」声で察したのだろう、私を知ってる、冒険者は、吹き飛ばされた男を説得しているが、男はそんな説得を無視して、私に近づいてくる。
「この国で俺のことを知らないタァど言う事だよ、この腐れ騎士野郎! 俺はこの国のトップの家系の末裔だぞ! そんな俺に、刃向かったのってことはどうなるかわかってんだろうな!」何だ只の虎の威を借る狐だったのか、てか私は、その国のトップの嫁なんだよなー何でがしらんけど。
「だったら何だ? その程度私にはなんの脅しにもならんぞ?」そこに男の同行者であろう、もう一人の大柄な男が来て、説得を始めるが、
「うるせぇ! お前は只のボディガードだろうが! でしゃばってくんじゃねぇ!」そうキレていた。
「用がないなら私は依頼に行くが?」淡々というと、
「何処に行こうってんだよこのクソアマ! 奴隷ばっか連れやがって、このクソアマがよ! どうせ、近くに居る奴隷もたいしたことないんだろうな! どうせそこの奴隷も直ぐに売られんだよ!」その一言にプツンときた私は気がつくと、男を殴り飛ばしていた。
慌ててエリナ達が止めに来る、
「お姉様いけませんあんな、男殴る必要などありません! ここで暴れたらまた、追い出されますよ!」エリナの一言に我に返り、エリナ達に謝罪する。
「全くお姉様は、私達がついてないと何を仕出かすか分かりませんからね」此ればっかりは私は悪くないのではと思いつつ。
「じゃあ改めて依頼を受けようか」そう言い、受付へ向かうと、いつの間にか後ろに来ていた、さっきの男に、
「後ろが、がら空きなんだよ騎士様よ……?」そう言い斬り掛かって来るが、私にはその剣は届かず、空中で動きが止まる、後ろを見るとエリナがゴミでも見るかのような冷たい目で男を見ていた、
「貴方はどれだけ生き恥を晒せば気が済むんですか? お姉様がせっかく許す感じだったのに、貴方さては馬鹿なんですか? それとさっき貴方この国のトップの末裔と言いましたね? この人はそのトップのお嫁さんですよ? そんな人に刃を向けるなんて貴方こそ自分の立場を理解していないみたいですね?」冷たくそう言い放つ、エリナに辺りは静まり返る。
「あぁ、エリナできれば、私がアランの嫁さんって事は言わないでくれたら嬉しかったな〜なんて」そう言うと、ギロリとこちらに視線を向けてくる、
「お姉様なにか言いましたか?」ビクリとなりながら、
「いっ、いえ何も」としか言えなかった、その日は結局、何個か依頼を済ませ、ゆっくりと就寝するのであった、エリナは絶対に怒らせないようにしないとな、心に強く刻むのであった。




