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第七十九話カミ(神・髪)切る話(1)

 あれから少し経ち、何事もない日々を過ごしていた時、不意にエリナからこんなことを言われた、

「お姉様、そろそろ髪を切っては如何ですか?」その言葉に、もうそんなに伸びてるのかと思いつつ、

「でもねー、髪切りに行くの面倒だしねー」嘘をついた、本当はコミュ障で理髪店の人に色々質問とかされるのが嫌なだけである。

「なら私が切りましょうか? ガウル達の髪も切ってますし」以外だった、

「じゃあお願いしようかな?」そう言うと、エリナはパァと、明るくなりそさくさと、髪切りの準備をし始めた。

「さぁ、お姉様、座ってください」トントンと、椅子を叩く、促されるまま椅子に座る。

「長さはどうしましょうか?」そう聞かれ、うーんと少し考えたあと、

「肩ぐらいまで切っちゃって良いよ」そう言うと、元気な声で、

「ハイッ!」と返ってきた。

そこからは早いものでとても手際よく髪を切っていく、あっという間に終わり、鏡で長さを確認する、

「すごい、本当にあの短時間で出来るんだ、流石はエリナだね」そう褒めると、見るからにテンションを上げたのが分かる。

その後は、理髪店と同じように、髪を洗い、乾かすとこまで、やってくれた、こんなスキルいつ身につけたのだろうか。

「いやーなんかいざ髪がなくなると、頭が軽くなるけど、なにか無くしたみたいな気持ちになるねー」そう私はどちらかと言うと、ショートカットよりも、ストレートロングのほうが好きなので、何か少し感慨深い。

「ところでエリナは誰に切ってもらってるの?」疑問に思ったので聞いてみると、

「私は、カナン様に、切って貰ってますよ、私なんかよりもずっと上手なので、ただ自分からは、他の人の髪を切りたがらないのが残念ではありますがね」そう言うので、案外人は侮れないなと思う、あの何でも壊してしまいそうなカナンが、髪を切るという、繊細なことを得意にしているのは以外だった。

そうな会話をしていると、来客があった、その客は予想はしていたが案の定ギルマスだった。

「オウカ殿、緊急の依頼がって、髪を切られたのですかよくお似合いです。」緊急の依頼がとか言いつつ、私の容姿を褒めるとは、このギルマスやりおるな

「世辞はいらん、で何が出た? 虫関係ならお断りだ」そう言うと、

「オホン、では本題に移るが、街の近くな神を名乗る人物が現れた、これを撃退してほしい、頼めるかな?」初めから断らせる気はないだろうにと思いつつ、

「別に構わんが、本当に撃退だけでいいのか?」

「別に倒しても構いませんが、貴女でも倒せるか分かりませんよ? すでに、貴女と同じランクの冒険者が何人も返り討ちになってますので」そう言うので、

「私の実力を見くびってもらっては困るな、これでも一応、別の世界では最強だったんだぞ?」あっ、しまったついつい、私が別の世界の住人だと喋ってしまった、だがギルマスは、気にしている様子はなく、

「そうでありましたか、ではよろしくお願いしますぞ」といい帰っていってしまった。

取り敢えず、神狩りの準備をしようかね。


 準備を済ませ、その神がいると言っていた森にやってきたが、入っていきなり、魔術が飛んできた。

「!? いきなり過ぎやせんかね!」普通に避けたが、かなりの手慣れであろう、次々と飛んでくる、

「全部避けるのは簡単だけど、如何せん数が多いから面倒だな」お返しと言わんばかりにこちらも魔術を飛ばすが相手からの攻撃は止むことはない、(これは、少し面倒なことになりそうね)そんなことを思いつつ接近する、ついにその姿を確認できる範囲まで近づくことが出来た、その姿は羽の生えた人間という印象だった、神様というよりは、どちらかと言うと天使のほうが近い、お互いに距離を取り、剣を構える、そして同時に地面を蹴り、戦いの火蓋が切って落とされた!

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