第七十七話久しぶりのモンスター退治(1)
新しくジュンコが加わったあと、ギルマスが息を切らしながら、私の家にやって来た、
「ハァ、ハァ、オウカ殿貴女に頼みたいことが!」その慌て様から只事ではないと見てわかったが、最近は何事もなく平穏そのものだったのに、一体何なのか、
「どうしたんです? まさか、またモンスターの群れでも来たのでしょうか?」冗談混じりに聞くと、
「今回は群れではなく単体でモンスターが、街へとやって来て、既に何人かは殺られてしまった、今は街総出で探しているが痕跡すら見つかっていない、そこで貴殿にお願いをしたい、頼めるだろうか?」と、言われ、ハァと、ため息を漏らす。
「どうしてこうも、面倒事は、次から次へとやって来るのかしらね、ですがアランの帰る場所ですから、その依頼お受けしましょう、ただし私のやり方でやらせてもらいますよ?」そう言うと、ギルマスは、とても明るくなり、
「おぉ! 引き受けてもらえますか! ではこちらが件のモンスターの情報です」そう言い情報を見せてもらったがいくつか気になる点があった、
「この目撃者によって姿が違うのは?」そう情報には、あるものは、熊のような姿をしていたと、そしてある者は、竜の姿をしていたと、別の者は、巨大な怪鳥だと、その人によって様々な姿をしていたと書いてあった。
「それは恐らく件のモンスターは、自在に姿を変えられる、能力もしくは見たものが恐れるものになると思われております」
(なるほど、こりゃまた面倒な相手だ、ん?てことは私の場合巨大な虫になるってこと!?今からでも断りたい)
「そして次に、女を必ず攫っていくとあるが、その女の魔力反応をたどれば、見つかるのではないか?」
「それは何度も試したのですが、街を出た瞬間反応が無くなるです、こればかりは原因が分からずなんとも言えません、足跡すら残っていませんので、追跡も困難でして」
「後をつけたものはいないのか?」
「それが件のモンスターの後をつけたものは全て、発狂しながら逃げて来てまして、皆口を揃えて、『あぁ、神よ我を許し給え!』と繰り返すばかりでして、どんなに魔術耐性があろうとこうなりまして、我々も手を焼いているのです」
(ねぇニャル貴方この相手についてなにか知らない?)
(………………)
試しに聞いてみたが反応はない。
その後も様々なことを聞いたが有力な手がかりになるようなものはなかった。
中々難しい事になりそうだ。




