第七十三話意外と快適な獄中生活
町長を殺した罪を被せられて、地下にある牢獄に連れてこられた私達であったが、意外と快適であり、何故か牢屋なのにホテルの個室のようにな感じであり、ベッドや、トイレ、風呂、テレビ、キッチンまでもが設置してある。
そして、料理ができない場合は看守が持っきてきくれ、更にプライバシーも守ってくれるという至れり尽くせりであった。
「いくらなんでも充実し過ぎじゃない!?」叫びながら言うと、隣りにいるカナンが、風呂に入りながら返してくる。
「いやー極楽ですなー、でもあんまり気にしないほうがいいんじゃない?」
「流石に、カナン様は、くつろぎ過ぎですよ」そう言いながら、何かを食べながら、返してくるのは、エルフ耳の少女エリナだ。
「そう言うエリナもくつろぎ過ぎなのだ」そうツッコミを入れるのは、ケモミミと、尻尾を持つ幼い少女ガウルである。
他の子達は、まだ寝ているようだ、何日か経ったが、看守は偶に見回りに来るぐらいで、中に私達がいるのを確認すると、すぐに去っていってしまう、話しかけても、「上司から食事以外のことは話すなと言われていますので」としか返してくれない。
何度か、攻撃を試みたがびくともしなかった。
それから何日か経ったが、フィーナとトウカだけが、釈放され、私達は閉じ込められている。
「また暇な時間が訪れるわね〜」またも気の抜けた声でカナンが、声をかけてくる。
今度は看守が私の部屋の前で止まり短く、
「出ろ」とだけ言われた。
「ハイハイ、いま出ますよ〜」そう返しながら、言われたとおりに出ようとするといきなり、腹を殴られた、突然のことに、
「かはっ!」と声を漏らす、顔を上げるとそこにはニヤニヤと、下卑た笑みを浮かべていた。
「お姉様!」エリナが、心配そうに声をかけてくる。
「お前らが何でこんなに良い生活ができると思う? 何も見返りなしにこんな生活ができると思うか?」
確かに考えればそのとおりだ、そう思考を回していると看守は再び拳を振り上げる、だがその瞬間、男の腕は私に届く前に地面に落ちていた、
「あっ? なんで俺の腕がなくなってんだ?」男は不思議そうに、あたりを見渡すと、いつの間に外に出ていたのか、エリナ達全員が外に出て、明らかな殺意を男に向けていた。
「お姉様に働いた無礼、その生命を持って償いなさい!!」エリナがこれまで見たことのないような怒りを見せている。
私もやられているというのも気に入らなかったので、後ろから思いっ切り男の背中を、殴ると男の背中から鈍いゴキッという音が響き男はその場に倒れた。
「取り敢えず、外に出ようか」そう言い外へ上がる階段を登っていると、上の方から、大きな物音が聞こえてきたかと思うと、看守らしき男が、慌てながら地下室へ降りてきた、そしてわたしの顔を見ると、
「早く! 早く外に出て、あの悪魔を止めてくれ!!」
なにかに怯えるかのように、私を早く外へ出そうとする、誰のことを悪魔と言っているのか、少々苛ついたが、仕方なく外へ向かう、するとそこには血まみれの、トウカが立っていた。
「あっ、お姉様! ご無事でしたか!」そう言いニコニコしながらこちらに、近づいてくる。
フィーナは優雅にお茶を嗜みながら、休んでいる。
「どういう状況?」私が問いかけると、トウカが
「彼奴等、お姉様達を処分するとか言ってたので、逆に処分してやりました!」目をキラキラさせなが言う、トウカの頭を撫でながらこの後のことを考える、まだまだ、考える事は増えそうだ。




