表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/91

第七話ダンジョン探索(1)

 いつも通り、依頼を受けにギルドへ、行くと受付に声をかけられた。

「あっ、オウカさんお時間ありますか?」

「大丈夫だが、何か、急ぎの依頼か?」

「急ぎではないのですが、此処から少し離れたところに、地下へと続くダンジョンが現れまして、良ければ、探索で見ては、如何かと思いまして」

「ダンジョンか、エリナ、ダンジョン探索って難しいか?」

「今の人数でも、攻略は、可能ですが、回復役が、居ないときついかと」

「そうか……もう一人ぐらい買うか……」

「家族が増えるのー?」

「どうするかな……まぁ、少し考えるさ」

 

 ギルドを出て、何時もの奴隷商人のところへ行く。

「おや、オウカさん、今度はどんな奴隷をお探しですかな?」

「回復魔法が使える、子は居るか?」

「居ますぞ、獣人と、エルフ、魔族の娘、亜人、人間がおりますが、どれにしましょう?」

「ん? 魔族が居るのか、魔族は、連れていても、怪しまれないものなのか?」

「怪しまれることはないと思いますが、いい顔はされないでしょうな。 連れてきましょうか?」

「あぁ、頼む」店主の男が連れて来た、魔族の子は、とても幼く見えた。

「この子は、何歳ぐらいだ?」

「年齢は、12歳ですよ、回復魔法の他に、攻撃魔法も、扱えますぞ」

「いくらだ?」

「おぉ、買って頂けますか、金貨10枚ですぞ」

「もう少し安くならないか?」

「魔族は、貴重です故、下げられても金貨8枚までですが、如何がなさいます?」

「金貨8枚で買おう」

「有難う御座います!! では、隷従の儀式を」

「では名前は?」

「フィーナ」

「そうかなら、フィーナだ」

「では、それで決定しますぞ」


 というわけで、新たな仲間フィーナがパーティーに加わった。

「まずは、フィーナの装備を、整えるか」フィーナの装備を、整えダンジョン探索へと向かった。

「思ったよりも、遠いな」

「しょうが無いですよ、街の中にできなかっただけでも、幸運ですよ」

「街の中に出来ることもあるのか?」

「確率は低いですけどね。 仮に出来たら中から、モンスターが溢れ出てくるので、大変ですので」

「そうなのか、フィーナところで、何処か体に不調は無いか?」

「心配しなくともなにも問題ないぞ」というのも、此処に来る前に、攻撃魔法の試し打ちをしたところ、制御に失敗し盛大に、爆発したのである。と話しているうちに、目的のダンジョンへ、着いた。


 中に入ると、早速敵のお出ましだ、数こそ少ないものの、それなりに強そうな、敵だと分かる。

「ガウル、任せた」

「うんっ!! 任せて!!」そう言うとあっという間に、蹴散らしてしまった。

「あれー、それなりに強そうな感じだったんだけどなー」そう言うと

「そりゃー、契約したときに、メイトブーストって言って、私達、パワーアップしてるからねー。 てかご主人知らなかったの?」

「そんなのあったの!? 何も知らなかったんだけど!?」

「この世界だと、そのぐらい常識の範囲ですよ?」

(知らなかったー、常識なのか、分からなかったら、ちょいちょい聞くようにしよう)そんな会話をしながら、奥へ進む。


 2階層目に入ると、フィーナが、「ご主人この先に虫型のモンスターが居るぞ」と言った。

私は、その場に固まり、動けなくなった、それを見ていた、3人が、「ご主人大丈夫!? もしかして、ご主人虫苦手?」と聞いてきた。

 私は、震えながら、「だ、だって気持ち悪いんだもん」そう言うと、ガウルが、「ご主人は、ここに居て、あたしと、フィーナで倒してくるー」そう言い、ガウルは、モンスターの討伐に向かって行った。

 残った、エリナに、慰められながら、二人が帰ってくるのを待った。

 数が多かったのか、少し時間が経って帰ってきた、ガウルとフィーナが、悪戯な笑みを浮かべ、近寄ってきた、「何かあったの?」そう言うと、二人は、虫の、足を見せてきた!

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」私は、叫びながら、ダンジョンから、走って出て行ってしまった。


 その後、3人に合流したのは、三十分後だった。


 虫の足を見せたあと、エリナに相当怒られたのか、二人は、しゅんとしていた。

「お願いだから、次は、絶対にしないでね二人共」

「「はい、ご主人様」」そんな事がありつつ、私達は、下層へと向かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ