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第六十五話モンスター調査の続き

 私は今、森林の中を息を切らしながら走っていた、何で走っているかというと、前回逃げられたワニのモンスター、クナラチャの調査中クナラチャより二回りぐらい大きいクナラチャに見つかった為だ、気配遮断のスキルを使い万全だった筈だが、見破られてしまった。

私は背後からやってくる殺気を全身に感じながら、無我夢中で逃げ続けた、すると突然背後に居るはずのクナラチャの気配が無くなった、私は切れた息を整えながら振り返ると、そこにはなにも無くその代わりにいたであろう、地面が抉れているだけであった。

「一体何が?」私は安堵のため息を漏らし何がクナラチャを消したのか気になってはいたが取り敢えず危機は去ったと考えることにした、そして再びクナラチャを探しに戻る事にした。

その後は案外簡単にクナラチャは見つかったが、見つけたすべての個体が、なにかに怯えているように水の中から出て来ようとしていない。

「? 一体何があったの? まさか地面を抉っていたモンスターのせい?」あれ程強そうな感じを出している、モンスターでもこんなに怯えることがあるのか、そう感心しながら、調査はできないと判断し今日のところは別のモンスターを探すことにした。

だが森の中は、不思議なことに生物の気配が全くしない、だがあちこちに何かが居たような痕跡はある。

私は不思議そうに首を傾げ、元凶となるモンスターを探していた。

 あれからどのぐらい時間が過ぎただろう、そんなことを思うぐらいにはモンスターを探しているが、一向に見つかる気配がない、諦めて帰ろうとすると、背後からとてつもないけはいを感じた、振り返って見てみるとそこにはこの場所に似つかわしくない、赤色の甲殻を持ったドラゴンがそこに居た、その姿は四足歩行であり、翼脚というものがある見た目からして、凄まじい力を持っていそうな姿をしていた、幸いなことに、相手はこちらには気づいていないようであった、正確には気づいていないのではなく、見えているが気にしていないようであった。

 私は恐怖で少し後ずさりをし、この場から逃げるべきかこのモンスターを調査すべきか、考えていた結局出した答えは、調べたい欲に駆られ調査を開始していた。

『このモンスターは、全身を赤色の甲殻に身を包み通常時は四足歩行をしている、獲物を狩る際や自身の縄張りにマーキングするときなどは、翼脚を使う姿が確認された。


このモンスターは、自身が強いことを認識しているのか、人間を見つけてとしても、特に攻撃等はして来ないが、こちらが一度攻撃を仕掛けるとその限りではない。


このモンスターの外殻では森林に溶け込めていないため凄く目立っているがこのモンスターの強さゆえか他のモンスターは逃げていく。


稀にこのモンスターに臆さず攻撃を仕掛けるモンスターが居るが、一瞬で返り討ちに会いこのモンスターは翼脚にも口があるようで、その口で捕食されている。

捕食している際は当たりに不快な悪臭を漂わせている為、生身でいることは自殺行為である。


このモンスターは、翼脚による叩きつけを主に行うが、これは獲物を食べやすくするためにしていると思われる、このモンスターも例に漏れず貪欲なモンスターであり、獲物を地の果てまで追いかけ捕食するまで必要以上に攻撃を行うようだ。


翼があるにも関わらず、飛んでいるところは見たことがないが、恐らく飛ぼうと思えば飛べるのであろう。


このモンスターは、近くの村で信仰されている、デュラメザルというモンスターにとても良く似ているが関連性は不明である、信仰している村の人達によると、このモンスターは自然の浄化作用の具現化とも言われており、森林の生物が多くなったときにのみ現れ、あらゆる生物を間引く存在なのだという、そしてあの赤い甲殻は生物の返り血であるとされている。』そうメモを残し、一旦今日のところは調査を切り上げ帰還することにした。

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