第五十五話反撃(2)
カンッ! キンッ!何度も攻撃を繰り返すが、いとも容易く払われてしまう、他の冒険者も一緒に攻撃を繰り返すが一切効いている様子はない。
「全く効いてないわね、有効属性本当に合ってるの?」
「合ってるはずだけど、今は攻撃するしか無いよ!」
そう言い、繰り返して居ると、モンスターに異変が生じた、急に苦しみ始めたかと思うと、今までなかった目と口が現れていた、そしてカタコトで喋り始めた、「ナゼダ? ナゼオマエタチニンゲンノシタコトヲ、ソノママシテイルダケナノニ、ナゼワタシタチヲアクトシテハイジョスルノダ? モトハオマエタチニンゲンガワタシノムラヲオソイ、ハハヲコロシタデハナイカ!」
「例えそうであっても、やり方があったでしょ!? 何もこんなやり方だけじゃないはずよ!」対話を求めるが、聞く耳を持たないようで、「オマエタチサエ! オマエタチサエイナケレバ!」と繰り返している、すると雨が降り始めたかと思うと、また苦しみ始めた、「ナゼダ!? カミサマハマタワタシタチヲミステルノカ!? クソッ!! オボエテオケニンゲンヨコレデオワリトハオモワナイコトダ! イクゾクジラヤロウ!」そう言うと、瞬時にして姿を消した。
「取り敢えず、撃退成功かな?」安心すると、一気に体の力が抜けその場に膝をつく。
「オウカ!? 大丈夫!?」
「緊張が解けて力が抜けたみたい、大丈夫よ」カナンの肩を借りつつ、立ち上がり、集合場所へ行く。
「皆ご苦労であった、皆の活躍により、古代龍種の撃退に成功した、今夜は盛大に宴といこうではないか!」その場が歓声に包まれる。
その後、エリナ達と合流し、一旦家に帰るのであった。
その日の夜、皆が宴で盛り上がっている時私とカナンは、盛り上がれないでいた、その様子を見てエリナ達が、「何かあったのですか?」と問いかけてくる。
「あの操ってたモンスターいたでしょ? あのモンスターがね、自分達にしたことへの仕返しだって言っていてね、それがどうにも気になるのよ」
「そうなんですね、仕返しですか昔なにがあったのかは分かりませんが、一概に悪とは言えないのがなんともですね、本当に私達人間がやったのでしたら、今回ばかりは、私達人間が悪いでしょう、ですがこの街を襲うのはお門違いというものです、次やってきても手は抜かないことをオススメします」
「分かってるよ、頭ではね、だけど本当に倒すのが良いことなのかいまだに悩んでるんだよ、何か私の中で、あれは悪ではないって言われているような気がしてね」
そんな会話をして居るといつの間にかもうお開きの時間となりその場は解散となった。
家に戻っても、私の気持ちはモヤモヤしたままであった。
次の日になり、私達はまたモンスター討伐の依頼をこなしていた、ある日のこと、エリナと二人で依頼を、していた時、荒れ果てた集落のようなものを発見した。
「集落ですかね?」
「随分と荒れてるね」
そうして歩いていると、何個かお墓があるのを見つけた、「お墓だね、何かに此処は襲われたのかな?」
そう言い、私はお墓に向かい手を合わせた。
「お姉様? 何をしているのですか? お墓に手を合わせるなんて」
「こうすることで、仏様の世界に少しでも近づいてくださいって言う簡単に言うとおまじないみたいなものかな? 後は、自分の、近況報告とは色々あるけど、今回はご冥福をお祈りしますって意味が強いかな、エリナも手を合わせると良いよ」
「そんな文化があるのですね、勉強になります」そう言い二人でお墓に向かい手を合わせていると、不意に後ろから音がした、そこにはあのカタコトモンスターが居た。
「オマエライマナニヲシテイタ? ハカニテヲアワセル? ソレハアノ”ニホンジン“トカイウヤツシカシナイハズ、オマエマサカ”ニホンジン“ナノカ?」
「そうだと言ったら?」
「アリエナイ、”ニホンジン“ハニドトコノセカイニコナイハズ、ホントウニオマエ”ニホンジン“カ? ショウコヲミセロ!」
「そうだな、証拠ねー日本の語はあなた分かる?」
「ワカルゾ、コノムラヲスクッタ英雄ダカラナ」
「分かった」そう言い、翻訳していた魔術を切り話す。「今喋っているのが日本語だよ、理解出来るでしょ? 後は、日本の象徴的な花は、桜と天王様の菊だね。
後国歌は、君が代このぐらいでいいかな?」そう言い、魔術を再び付与する。
「? お姉様今何を喋っていたのですか?」
「エリナは良いの今は分からなくて、それより私のこと日本人として認めてくれる?」そう聞くと、涙を流しながら、「あぁ、私はなんてことをあの英雄と同じ国の者を、この手で殺そうとしていたどう償いをすればいいか私にはわからない」あぁあぁと泣き出すそんな姿を見て私は、寄り添い慰めることしか出来なかった。
「大丈夫、誰にでも間違いはあるものよ、あなたの、場合それが、大きかっただけよ、大丈夫貴方が償いをしたいと願えばきっと神様は許してくれるはずよ」頭を撫でながら慰めているとモンスター君の身体が光に包まれ最後には一言残して消えていった、その言葉は明らかに日本語で”ありがとう、さようなら“そう言っていた。
「お姉様、最後にあのモンスターは何を言っていたのですか?」
「ん? あぁ、”ありがとう“って言ってたよ」
「何故お礼を?」
「あれ? 私達の会話聞こえてなかった?」
「何かよくわからない言葉を喋っているとしか分かりませんでしたよ?」
「まぁ、分からなくても大丈夫よ、特に今はね」そう言って家へと帰るのであった。
そしてその日の夜の夢であのモンスター君の記憶を見た、その記憶はとても冷たく言葉では表せないような見ていて気持ち良くないものだったが、今は彼がゆっくり休める事をここから祈ろう。
気がつけば、始めたときの目標である、5,000PV達成してました、ありがとうございますm(_ _)m
次の、目標は10,000PV目指して頑張りたいと思います。
感想などもお待ちしておりますので、是非宜しくお願いします。




