第五十一話エルフの国へ行く
あれからもモンスターを狩り続けていた、ある日のこと、ギルドへ戻ると何やら話し声が聞こえてきた、「おい、正気かよ、エルフの国に行くなんて」「仕方ないでしょ? これも仕事なんだし、第一に誰も行きたがらないでしょあんな国?」そんな話し声が聞こえてきた、(エルフの国か、行ってみたいなー)なんて思ってしまったので、その話している冒険者に近寄り、「エルフの国、へ行くのが嫌なのか? それなら私が代わりに行ってもいいぞ?」そう言うと、話していた二人は、「あんたは、最近Sランクに上がった、本当に良いか?」
「エルフの国は、危険だぞ?」と言われたが、「構わないさ、此処のところ、モンスターばかり狩っていて、退屈になっていたところだからな」「別に、依頼を渡すのは構わないが、この依頼を受けれるのは生憎女性だけなんだ、済まないが君は男だろう?」
「いや、私は女だが?」そう言い、兜を外して顔を見せると、二人は驚いているようだ、「? 私の顔をそんなに見てどうした?」
「いや、あんたがこんなにも美人とは思わなかったものでな、思わず見惚れてしまったよ」
「こんな美人が同じギルド冒険者なの、もっと早くに知ればよかったわ、はい、エルフの国へ行くための書類と、依頼書よそれと気をつけてね、エルフはその特別な格好してるから」
「済まないな、ありがとう」そう礼を言い、一端家へ帰ることにした。
そして、皆にエルフの国へ行くことになったと伝えると、エリナと、リゼ、カナンは顔を真っ赤にしていた。
「お、お姉様本当にエルフの国へ行かれるのですか?」
「そうだけど? 何か怪しい依頼とか?」
「いえ、そうではなく、エルフの国は、女性しか居ないので」
「それなら、安心じゃない?」
「そ、その格好が特殊といいますか何と言いますか……」
「(なるほどこの格好で行くとエルフの人とは違うから警戒されるってことね)大丈夫でしょ、郷に入れば郷に従えって言うぐらいだし」
「はぁー、これはわかってない落ちですね」
「そうね全くわかってないわね」
「まぁ、本人が行く気満々ですし私達が止められないのが悔やまれますが仕方ないのでは?」
「問題は誰が一緒にオウカとエルフの国へ行くのかよ? 私はできれば遠慮したいのだけど?」
「私もあまり行きたくないですね、此処は同じエルフであるエリナさんが行くべきではないでしょうか?」
「そうねそれが良いと思うわ」
「何で私ですの!? 貴女達自分が行きたくないからってそんな」
何やらあちらも盛り上がってるな、「誰か行きたい人いる?」そう聞くと、トウカと、フィーナが行きたいというので、二人は確定、後は誰にするかと悩んでいたが、「エリナ、今回の、エルフの国へ行くのついてきてくれるかな?」やはり此処は同じエルフであるエリナが適任だろう、そう思い声をかけると、えっ!?という顔をされたが、渋々付いてきてくれることになった。
「さっ、そうと決まれば、準備をしましょ、行くメンバーは、今夜は夜更かししないこと良いね?」そう言い、自分の準備に取り掛かるのであった。
次の日、以外に遠くにあるということで、朝早くから屋敷を出ることになり、早起きをせざるを得なかった、若干まだ眠たいが、マリーから貰った眠気覚ましもあるでなんとかなるだろう、街でエルフの国行きの馬車に乗り、いよいよエルフの国へ向けて出発した。
女性しか受けられない依頼ともだけあって、馬車の操縦しているのも女性だ、そこまで管理されてるってエルフの国ってどんなとこなんだろ?
そして馬車に揺られること3時間ぐらいが経過した時突然馬車が止まった、何事かと聞いてみると、馬がなにかに怯えているとのことだった、私は原因を探ってみると言い、一人馬車を降りたのだった、当たりを索敵スキルで探すと近くの洞穴に、何か大きな反応があったその洞穴は、馬車の進路の丁度真横にある、(成る程、これに怯えていたのか、ならさっさと解決しますか)そう思い、洞穴に近づくと、中からはとても強烈な腐敗臭がしていた、「鎧を指定でもこれって、脱いだら私は死ぬんじゃないの?」奥へ進むと、そこにはとても大きなカエルのような生物が居た。
「えっ、カエル?」ついつい声に出してしまい、その声に反応した、カエルがこちらを向く、「グギャァァァァ!!」咆哮を上げこちらに攻撃をしてくる、「一閃!」こちらもやり返すと、やり返されるとは思っていなかったのか、目を丸くし洞穴の奥へと逃げて行った。
そして、エリナから「馬車が動きましたよ、お姉様、帰ってきてください」と連絡があった。
それからは、特に何も問題は起きないでエルフの国へ着いた。
中に入ろうとすると門番のエルフから「エルフの国へ何用だ? 依頼を受けたという女とは違うようだが?」と言われ、「その人から、依頼を代わりに行ってくれれば助かると言われたものでな、私が代わりに来たそれだけだ、ちゃんと書類もあるぞ」そう言い書類を見せると、顔色を変え、「これは、失礼しました、さぁ中へお入りください」と言われ私達は中へ入ったのだが、入った瞬間目を疑った、女性しか居ないとは聞いていたが、本当に女性しか居らず、そして目を疑ったのはその服装だ、何と何も身に着けていないのである。
ポカーンとしていると、一人の女性エルフが声をかけてきた、「わざわざ、このような場所へ来てくださりありがとうございます、この国へ来たものには全員、この国のルールに従っていただくことになっていますがよろしいですね?」そう言われ、コクリと頭を縦にふるしかなかった。
「では、こちらの、家で支度を済ませてください、その後で国を案内します」
そう言われ、家へ案内されそこで鎧と、下着を脱ぐことになった。
「こうなると分かっていたから、嫌だったのに」エリナが言うので、「まぁこれも社会勉強って事で」そう返すしかなかった。
一糸纏わない姿で外に出るのは、いくら女性しか居ないとはいえとても恥ずかしい。
歩くたびにエルフからこちらを見る視線が、突き刺さる、そして何分か歩いた頃、「ここがエルフの国の王女が居る場所ですよ」そう言い、ドアをノックし、中へ入る、そこにはかなりの美人がベッドに寝転んでいた。
「ん? 客人か? こんなに多くでくるとは聞いていないぞ?」そう言うので、経緯を話すことにした。
「まぁ、この国では、服を着ないのがルールだからな人間からしたら、来たくないのも分からんでもない、申し遅れた、私はこのエルドラード国王女シャナン・エルドラードである」
「私はオウカです、そしてこちらに居るのが、右から、エリナ、トウカ、フィーナです、よろしくお願いします」
「うむ、よろしく頼むぞ、さっそくだが、今夜はからその役目を果たしてくれたまえ」
「? 今夜から?」
「? 聞いておらぬか?お主等への依頼は、我らの夜の奉仕の依頼だぞ?」
(まじで? そんなの、知らなかったー軽はずみに受けるんじゃなかった)だが今更後悔しても遅い、覚悟を決め、長い夜を乗り切ると覚悟するのであった。




