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第四十六話久しぶりのモンスター退治

 いつも通りの日常を過ごしていると、珍しい来客があった、その客というのはギルドマスターのことだ、何時もなら、手紙でこちらを呼び出すのに今日は、自ら出向くとは。

「オウカ殿は居るかな?」

「居るぞ、何用だ?」

「実は、近頃、街の周辺に本来出るはずのない、モンスターが出没しまして、それの退治をお願いしたいのです」

「何で私なんかに? 街になら私以上の冒険者ぐらい居るだろ?」

「居るは居るのですが、皆別の依頼に出向いておりまして、それに貴方様のようなAランクの冒険者は、そこまで数が多くないのです」

(そういえば、私Aランクの冒険者だった忘れてた)

「それでその暴れてるモンスターってのは?」

「アビサル・ホーンというモンスターです、手慣れの冒険者なら、苦戦はしませんが、いかんせん数が多いものでして、我々も手を焼いているのです、受けて頂けませんか?」

「まぁ、断る理由もない、良いだろう、その依頼受けよう」

「ではさっそく、退治の方よろしくお願いします」そう言い残し去っていった。

「さっ、皆聞いての通り、お仕事の時間だよ、張り切っていこー」

「「「「「おー!」」」」」


 いざ現地に着いてみれば、被害は想像以上に酷かった、街の外壁には穴が空き、至る所から街の中からも煙が上がっている。

「想像以上に酷いね、皆これ以上中にはモンスターを入れないように、外にいる、モンスターを討伐して!」

「「「「「了解!!」」」」」そう言い、各個撃破に移る。

「とぉりゃ!」案外簡単に倒せるのが唯一の救いだ、遠くの方でもエリナ達が頑張っているのがわかる、念のため、かの神の力は使わないように指示してあるが、数が多すぎる、無限に湧いてくるようなアビサル・ボーンの群に疲弊が溜まっていく一方だ。

ふと近くの森を見るとを見ると、一体の別なモンスターが、何やら呪文を唱えている。

「せやっ!」双剣で、斬りつけると、そのモンスターは霧散し、アビサル・ボーンの勢いがほんの少しだけ、落ち、明らかに、戸惑っているような感じがした。

「やはり操っているモンスターが居たか、ネタが分かれば後は簡単だな」私は、自分の持ち場を離れ、あのモンスターの討伐へ向かった。

 操っているモンスターも数が多く、一体一体倒していては、きりが無い、仕方ないのでかの神の力を少しだけ解放することにした。

「我が名に従い、この場に君臨せよ! 赤の女王! シュゴーラン! スフィンクス!」そう叫び、化身を召喚する、「命令は、ただ一つ! モンスターを操っているモンスターが居る! そいつを殺せ!」そう言うと、化身達はすぐさま、行動へ移っていった。

 それから何時間が過ぎただろう、私達はまだ残党狩りに追われていた。

「ハァハァ、一体何体居るのよ、これじゃきりが無いじゃない!」愚痴をこぼしていると、化身一体が、何かを見つけたようで、こちらに信号を送っている。

急いでその場に向かうと、地面に赤色の宝石が埋もれていた、「? これがどうかしたの?」そう聞くと、「この宝石からあのモンスターと同じ気配がします」

「あの操っていた?」

「ええ、多分それが至る所にあるかと」

「何か手っ取り早く取り除く方法とかない?」

「一応有りはしますが、それには膨大な魔力が必要です」

「わたしの残り魔力でできる?」

「可能ですが、危険ですよ?」

「構わないやってくれるかな?」

「分かりました、では私に魔力を送ってください」そう言われ、魔力を送ると、意識が持っていかれるような感覚に襲われた、「我が主よ、もう少しです、耐えてください」そう言われ、何とか意識を保つ、その瞬間、地面が至る所で、爆発を起こした。

「我が主よ成功です、この戦い我々の勝利です」その言葉を聞いた時にはわたしの意識は既になかった。


 次に目を覚ましたのは、既に家の中だった。

「うぅーん、此処は?」

「お姉様、目が覚めましたか! 此処はあなたの家ですよ、お姉様は、あの爆発の中心で倒れていたんですよ、無事で本当に良かったです」

「良かった、じゃあモンスターの群れは、撃退できたんだね?」

「えぇ、ですが街の被害も相当なもののようで、復興には時間が掛かるとのことです」

「じゃあ、次の依頼は、復興作業かな?」ハハハと笑いながら言う。

「そうなりそうですね、ゆっくりと休めるのはまだ先になりそうです」そんな会話をしていると、ギルドマスターがやってきた。

「やぁ、オウカ君身体は大丈夫かね?」

「まだ、全体的に重いが日常生活には、異常はないだろう」

「そうか、それは良かった、ではさっそく、本題に入ろう君には今回の活躍に多額の報酬が出ている、受け取ってくれ給え」そう言い、ギルドマスターは、金貨の入った袋を人数分差し出してきた。

「えっ、こんなにもらって良いのか?」

「貴女達は、街を救った英雄です、この程度当たり前です、むしろ少ないぐらいですよ」そう言い、ハハハと笑う。

オホンと、咳払いしギルドマスターは口を開く。

「そして君には、捕縛命令が出ている」突然のことにポカーンとするしかなかった。

「今何と?」

「君には捕縛命令が出ているといったのだ」

「どうしてです?」

「君はあの時、未知の力を使ったようだな?」

「たしかに、使いましたけどそれが何か?」

「そして、あの宝石を見つけたそうだね?」

「えぇ、そうですけど何か?」

「あまりにも手際が良すぎではないかね? 初めからそこにあると知っていたような動きだと聞いている」

「つまり、わたしが、街にモンスターをけしかけたと言いたいのですか?」

「あぁ、そういうことだ何か異論はあるかね?」

「仮にもしも私がモンスターをけしかけたとした場合、私になんのメリットが?」

「君は以前オストリーナ王国の依頼を受けた時、大義名分があれば残虐な行為も厭わないと聞いた、ならば今回も同じでもおかしくわ無かろう?」

「あれに関しては、完全な悪がいたでしょ? 今回のモンスターの群れは、私が仕掛けたように思う? そしてそれを自分で解決する? 何でそんなめんどくさいことしないといけないのよ?」

「あの屋敷で、メナン王女と、その近衛兵すべてが消えていた、君のせいであろう? 今回疑うのはそれで十分な理由だと思うが?」

「はぁー、何言っても無駄か、分かったよ収容されればいいんでしょ? 良いよ収容されたてあげる、ただし条件がある、一つはこの鎧をつけさせてくれる事、2つ目は、この子達に手を出さないこと、出した場合は、収容室から壁をぶち破っても、脱走する。 三つ目は私に、性的暴行等をしたら同じく脱走するわ良いわね?」

「しょうが無い、出来る限り、約束しよう」

 というわけで、収容されることになったのだが、思っている以上に、快適に過ごせていた。

しっかりと、朝昼晩のご飯は出るし、二時間だけだが、外にもでれる更に、身体を動かすための場所まで完備されている。

何から何まで、揃っているが、やることがないので暇である、早くここから出る日は来ないのだろうか?

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