第四十五話得た能力の使い道
あのダンジョンを攻略し、何日かたった日のこと、私の元へ依頼が舞い込んできた、その内容は、人を化かして遊んでいる、モンスターを退治して欲しいとのことだ、一応了承はしたがどうやって懲らしめようかと思っていた時、そういえばあの邪神からなにかの能力を貰ったのだった、だがこうも都合好く能力を試してみろと言わんばかりの依頼はくるものなのだろうか?考えていると、頭の中にあの邪神が語りかけてきた、『私の授けた力を使ってみよ、お前なら使えるはずだ、舞台はこちらで用意してある』そう聞こえた、(それなら前日とかにいってほしかったんだけど)ここの中で言い、ならあの変身能力を使うとしよう、「皆この依頼は私一人でやるよ少しやりたいことがあるんだ」そう言うと、皆頷き了承してくれた。
そのモンスターは、夜の道を歩いていると悪さをしてくると言うので、夜になるまで、自分の部屋で変身の練習をする、今回選んだのは、通称『赤の女王』と呼ばれる者へ変身をすることにした。鏡の前で変身するととても簡単に出来、その姿はとても美しかった、「わぁ、キレイあの邪神以外にこういうの好きなのかしら?」翼や蛇は、魔術で隠し、準備は整った、後は夜が来れば完璧だ、取り敢えず少し痛めつけるだけでいいだろうと、思い夜を待った。
取り敢えず、適当に歩いていれば、いずれは来るだろうと思い、歩いているとさっそく、そのモンスターは姿を表した、こちらの顔を見るなり、にやりと笑い襲いかかってきた。
鎌を出し、横薙ぎに薙ぐと件のモンスターは、上半身と下半身に別れ絶命した。
「あっ、しまった痛めつけるだけにしようと思ったのに勢いあまって殺してしまった、まぁ良いか家に帰ろう」変身を解き、家に帰ろうとした時、視界の端で、黄色のローブに身を包んだ、何かが居たような気がした、急いでそちらに視線を向けても何もいない。
「気の所為だったのかな?」そう思うことにし、家へ、帰る。
「お姉様、おかえりなさいませ、どうでした? うまく行きました?」エリナが、問いかけてくる。
「うん、問題ないよ、勢いあまって殺しちゃったけどね」
「えっ、殺しちゃったんですか?」
「うん、何か問題があった?」
「いえ、なにか嫌な予感がしたので、お姉様が無事なら、良いのですが」
「心配してくれて有難う、何かあったらエリナに頼むよ」そう言い、エリナの頭を撫でる。
「ご主人様、お風呂の準備出来ております、先に入ってはいかがでしょう?」マリーに言われ、そうだねと返事をするすると、エリナがもじもじしながら照れくさそうに、「お姉様よければ一緒に、入りませんか?」そう言ってきた、断る理由もなかったので了承すると、とても嬉しそうにしていた。
お風呂では何事もなく、過ごし、その日は、早めに眠ることにした。
次の日、起きてみると、アランが血相を変えて、家の中へ入ってくる。
「アラン? どうしたの?」そう聞くと、「大変です、この街に盗賊ギルドの人達がやってくると報告がありました!」
「?盗賊ギルド? それってどんな?」
「盗賊ギルドは、世界的に曰く付きの人達が集う、無法ギルドですよお姉様」エリナが、説明してくれた。
「そんな、ギルドがなんでこんな村に?」
「わかりません、ですが、中には、一般人も居るとのことです」
「ギルド本部はなんて言ってるの?」
「全てを、殲滅すると、たとえ同じ人間でも手を抜くなと」
「相手の戦力は?」
「かなりの数としか分かりません、偵察のものが殺され、まともな情報がありません」
「そうか、私は全く、人を殺すのは慣れてないから、あまり戦いたくないな」そう呟くと、「大丈夫です、いざとなれば、新しい力で何とでもなると思います」とエリナがフォローしてくれた。
「あとどのくらいで着くの?」
「あと半日です!」
「半日!? じゃあこんなとこでのんびり、作戦会議してる場合じゃないじゃない!」
しょうが無いので、戦の準備に取り掛かる。
時が経つのは速いことで、もう盗賊ギルドがやってくる時間となった。
「エリナ、分かってるだろうけど、貴方達は足止めよ、絶対に人を殺しちゃだめよ?」
「分かってますよ、でも新しい力は使って良いんですよね?」
「村の人達に、被害が出なければね?」
「分かりました!」
というわけで、盗賊ギルドがやってくる。
「ウヒョー良い女が居るぞ! 今夜はあの女で決まりだな!」なんて声が聞こえてくる、私達は、すぐさま遊撃準備を開始する。
「我が能力とくと見よ! 出よ! 我が眷属、ショゴスよ!」そうエリナが唱えると、エリナの近くから、漆黒の不定形な何かが現れた、それは盗賊ギルドのものに触手を伸ばし、攻撃を開始する。
エリナ一人でも大丈夫な気がしてきたが、一応見守っていたが、私に力を貸している邪神よりもキモい質悪い見た目で、憎悪を沸く見た目だなーと、思いつつ、盗賊ギルドの奴らを見ていると何人かは、触手を掻い潜りこちらへ走ってて来る。
「我が眷属よ、今此処に顕現せよ! 貴様らの名は、嘆きの聖母!」そう言うと、私の前には3人の女性が現れた。
「何っ!? 耳が聞こえない!? それだけじゃない、目も言葉も!?」何を悶えているかは知らないが、聖母に命令をし、始末させたが、自分の手で殺したような感覚に陥り、その場で、嘔吐してしまった。
「お姉様!? 大丈夫ですか!?」エリナが近寄ってくる。
「ごめん、大丈夫だよ」平気を装い、無理やり笑顔を作る。
「無理だけはしないでくださいね!」そう言い、持ち場へ戻る。
続けて、眷属を召喚する、「我が眷属よ! 此処に顕現せよ! 汝の名は、膨れ女也!」
盗賊ギルドの奴らは、混乱状態で逃げ惑うものもいれば、死を受け入れるものなど、色んな者が居た、何故だか、此方がとても悪役のような感じがすることが気掛かりではあるが。
何とか、戦いは終わったが、あの感覚だけは、一生慣れないであろう。
「さぁ、帰ろうか皆」そう言い家へと帰るのであった。
この力を使いすぎると、私自身が邪悪なるものに近づくらしく、乱用は辞めようと、実感したのであった。
明日は、上がるかどうか、分かりません。




