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第三十六話貴方は誰?

 まずは、獣避けを作ろうということになり、材料を集めることにした。

私と、フィーナで、結界を張ることにし、その他の子達で柵などを作ることになった。

「結界を張るって言っても私張り方とか知らないよ?」

「基礎的な部分は私が作るのだ、ご主人……お姉様は、魔力を私に流すだけでいいのだ」そう言い、結界を作り始める。

「流し込むのだ、一度に大量に流すのではなく少量ずつ流すのだ」言われたとおりにやってみるが、なかなか難しい。

「お姉様、もう少し少なく」

「こんな感じかな?」

「今度は少なすぎるのだ」というやり取りを何回か繰り返し、遂に結界が完成した。

「やっと完成だね、これで被害が少くなると良いけど」

「獣の被害は減っても、人的被害は、減らせないから、後はそっちが問題なのだ」

「カナン達の方は終わったかな?」そう言い、様子を見に行くと、丁度終わったらしくこちらへと、向かってきていた。

「皆お疲れ、さっ、家に帰ろうか」

家に帰ると、ハヤブサマルが、手紙を咥えて玄関前に居た。

「手紙? 誰からだろう」差出人名を見てみると、アランからだった。

『オウカさんおげんきですか?

こちらでは今、再びモンスターの大軍が攻めてきています、ですが前回と違いこちらも、準備万端の状態で迎え撃てており、なんの心配もいりません。

皆やる気後高すぎるのが逆に心配なくらいです。

オウカさんのところに居る、マリーさんとトウカさんが今回は戦場に出ると申し出て来ましたので、戦場に出してしまいましたが問題ありませんでしたでしょうか?

たまにで良いので、こちらに顔を出してください、また会える日を楽しみにしております。』と書いてあった。

「あっちの方も大変だね〜、手紙だと敬語になるのは流石王様ってところかな?」そう言い、ご飯を食べる。


〜次の日〜

「う~~ん朝だ〜」背伸びをしながら、呟くふと自分の寝ている布団を見ると、妙に膨らんでいる。

「???」別に昨日は誰も誘っていないはずと、頭の中で呟き、ガバっと布団を捲る、其処には見知らぬ小さな女の子が居た。

「えぇ!? 誰っ!?」ついつい大声を出してしまった、エリナ達が一斉にこちらへ来る。

「お姉様!? どうされました!?」

「エリナ、この娘誰!?」

「私は知りませんよ!」あたふたしているとカナンが、「あら? この子何処かで見たような?」という。

「カナン知ってるの?」 

「うーん見たことあるような気がするけど、思い出せないわね」

「新しい家族なのだ!」ガウルがとても嬉しそうに、尻尾を揺らす。

「ひとまず、どうしようか?」いつまにか起きていたのか、こちらに視線を送ってくる。

「君名前は? どこから来たの?」

「アネス どこから来たかは分からない。」目を伏せながら言う。

「そうかーならどうしようか」

「貴方アネスなの? あの?」

「思い出したの?」

「えぇ、アネスって言ったら、人間駆逐派の最高責任魔族よ」カナンが恐るべき事実を述べる。

「じゃあ尚更どうしよう」

「この子が本当の力を取り戻す前に殺すしかないわよ」

だが、何か回避する方法はないだろうか?

流石にこの年の子を、殺すのは気が引ける。

「取り敢えず、今は様子見でいいかな? 記憶もないみたいだしね」そう言いベッドから出て朝食の準備をする。

仮にこの子が、敵対するならそのときに考えればいいよね。この考えが、大きな間違いだというのにはまだ気づいていなかった。


「さぁ今日は何をしようか?」取り敢えず街へ向かって入るが何をしようかまだ決まっていなかった。

「ん? こんなところに店なんてあったけ?」入ってみると、中は長年放置されていたようで、ホコリまみれになっていた。

「すごい埃ね、決めたここを掃除しよう」そうと決まれば行動に移すのは早かった。

雑巾と、バケツを取り出し、後は箒なども取り出しておく。

「これは楽しそうだ」何が出てくるかわからないドキドキ感を楽しみつつ、掃除をしていくすると、何やら古い書物のようなものを見つけた、「なんだろうこれ? まあいいや、今は掃除に専念しよう」そう言い掃除を再開する。

あら方片付いてきたので一度休憩することにした、あまり大きな家ではないが、一人でやるとなるとやはり時間がかかってしまう、これならガウルでも連れてくれば良かった、一息ついていると、目の前に蜘蛛が、降りてきた、それを見た瞬間私は持っていた箒で、思い切り蜘蛛を叩いていた。

悲鳴をあげなかった自分を褒めてやりたい、そう思っていたが、何故か掃除しているときはいなかったのに、いろんな虫が出てきた。

「キャァァァァァァァ!?」流石に二回目は声を出してしまった。大急ぎで家の外へ出ると、虫たちは、わらわらと外へ出てくる。近くにいたようで、エリナが、「お姉様? 何してるんです?」と言ってきた、「あれっ、あれっ」と虫たちの方を指差す。

エリナは、無言で、虫たちに向かって炎魔法を唱え全て丸焦げにしてしまった。

「ありがとうエリナほんとにありがとう」半分泣きながら、エリナに抱きつく。

「もう、お姉様ったらいきなりそんな」私は、掃除に再び戻る。

背後で「お姉様のいけず」と聞こえた気がしたが、スルーすることにした。

日が傾き始めた頃にようやく、掃除が終わり、あの途中で見つけた、本を読んでみることにしたのだが、なにが書いてあるのかさっぱり分からなかった。

「うーん? この文字どこかで見たことあるようなないような?」まあいいやと思い、家へ帰ることにした。

次の日、あの場所へ行くとなにもなかった。

「えっ? 昨日掃除したのになくなってる?」残念に思いながら、街へと行くのであった。

街でアネス、のことを、聞いてみたが誰も知らないようであった。

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