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第三十一話悪を裁く(2)

あれから何個かの部屋を回りその度悪人を、絶無で幽閉する作業をしているがそろそろ疲れが回ってくる、「ハァハァあと何個あるのよこの城は、回るこっちの身にもなりなさいよ」小言を吐きながら、おそらく最後の部屋であろうドアの前に立つ。息を整え、魔力回復のポーションを飲み干す。

ゆっくりとドアを開け中の様子をうかがう、中では、お楽しみの真っ最中らしく喘ぎ声が聞こえてくる。

「絶無」そう呟き、男を消す女性は、いきなり自分を犯すものが消え、目を丸くしていたが、すぐに、「姿の見えない御方ありがとうございます」と礼を言う。

「今ので最後かな?」一応、索敵のスキルを使い、城の中を調べる、すると、階段の真下に反応があった。

「地下もあるのか、行ってみるか」そう言い、私は地下へ向かう。

地下室への扉は、簡単に見つけられ、ドアに聞き耳を立てると、微かに、女性の悲鳴が聞こえる。

ドアを開け中の様子をうかがいながら、入ると、そこには目を背けたくなるような光景が広がっていた。


 当たりを埋め尽くすのは人の死体、そして、媚薬の匂いが充満していてとても気持ち悪い。鼻を押さえながら、奥へ進むと、そこにはメナンが立っており手には、包丁のようなものを持っていた、何をするのかと、思っていると、メナンは容赦なく、女性へ包丁を振りかざした。

「どうだ? 媚薬のお陰で、痛みが快楽に変わっているだろう? これからお前は、僕の玩具になるんだよ」

女性は、ビクリと体を震わせただけで、悲鳴を上げない、其れを、つまらないと感じたのかメナンは、包丁を首に当てそのまま、横へ薙いだ。

 当たりに血が飛び散り、血の雨を降らす。

「ちっ、せっかくの玩具で遊ぶ、気が失せた、つまんねぇの」そう吐き捨てたとき、私は、思考よりも先に体が動いていた、「やぁ、メナン王子元気にしてるかい?」頭を地面に叩きつけながら問う、するととても怯えたような声で、「なっ、何で貴女様がここに!? 街で情報収集しているはずでは?」

「御託はいい、地獄へ落ちるか、永遠の苦しみを受けるか、どっちがいい?」

「なに勘違いしてるんだ? ここは俺の、城だぞ? 近衛兵よここに謀反人が居るぞ!!!」そう叫ぶが、あたりはシーンとしている。

「何故だ!? 何故誰も助けに来ない!?」

「全員、あの世に行っちまったからだよ」

「ひっ、人殺し!」

「お前がそれを言うか? もういい、お前も永遠の苦しみを味わえ、絶無」そう言い、メナンを消す。

これで一件落着だな、そう呟き、城を後にする。

その後は、遅れでやってきた、非番の騎士たちが入り後始末をしている。

「やっ、みんなただいま」

「あら? 思っていたより早かったわね、おかえりオウカ」

というわけで、問題は解決したのだが、アランのもとへ帰ると次の問題が出てきた、「オウカ、おかえり実は、四季国から、依頼が来ていてね良かったら受けてくれないか?」

「どんな依頼なのよ」

「オウカの功績を聞いた、四季国の王が会いたいんだって、詳しいことは、あって話すらしいよ」

「えぇ、面倒くさーい」

「四季国ですかー、一度行ってみたかったんですよ!」ガウルと、エリナが目を輝かせながら言う。

どうやら、拒否権はないようだ、てなわけで、四季国目指して、行くことになったのだが、どうやら歩きだけではいけないらしく、特別な乗り物を用意してくれているようだ。

 その乗り物というのは、でかい鳥に人が乗る用の箱を掴んでもらい、それで運ぶも言うものだった。

「えっ、これで行くの? 安全性とか基準クリアしてるの?」

「なんの基準なのだ? ここでは普通なのだ」そう言いガウルは乗り込む、不安しかないが、乗るしかない、大丈夫と自分に言い聞かせ、乗り込む。

中は、外見と違いとても広かった。

「えっ、外観と大きさ違くない?」そう言うと、エリナが、「魔法で中身だけ大きくしていますから当然です」といった。

中はとても快適で、キッチンに、お風呂、寝室まである。

 すごーいと感心していると、出発のときになり、アランに見送られながら、快適な空の旅へと出るのであった。

「ねぇ、疑問なんだけど、この鳥って、他の生物に襲われたりしないの?」

「この鳥スペリナンを、襲える生物は居ませんよ、安心してください」

「そうかーなら良かった、そうだ皆お腹すいてない? なにか作ろうか?」

「お姉様の手料理!? 是非食べます、いえ食べさせてもらいます!!」

「わかったから落ち着いて」そう言い、祖国の料理である、カレーを作ってみた。

「おぉー、これは、美味しそうですね、なんていう料理なんですか?」

「これは、カレーというものだよ、サッ食べてみて感想聞かせて」

「では、いただきます」そう言い、一口食べると、

「辛いです! これ辛いです!」と言っている。

「そりゃ、カレーは、辛いよ、そういうものだし」

「それなら先に行っておいてくださいよ! 私は辛いのは苦手なんですよ!」

(と言っても、甘口なんだけどなー)

「まぁ、無理しない程度に食べな、それか、チーズでも加える?」

「チーズですか、本当に合うんですか?」

「私は、よくトッピングとしていれるよ?」疑いながらも、エリナは、チーズをカレーにいれて食べる。

「さっきと全然違います! これなら私でも食べれます! 流石はお姉様!」そう言い、夢中でカレーを食べる。

「他のみんなはどうかな?」

「大丈夫なのだ」

「私も」

「私もです、だけど少し甘いような?」

「私は、甘すぎると思うわ」

「なるほど、リゼと、カナンは、中辛で大丈夫そうだね、次からは分けて作るか」そうな会話をしながら、空の旅を満喫している。

(この先どんな苦難があるのだろうか? まぁ、追々考えればいいか)そう思うのだった。

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