第十三話あつ~い季節
あれから何日か経ち、アランへの、回答は、取り敢えず、まだ、悩んでいると返した。
「にしてもあつーい」ぐでーとしていると、エリナから、「お姉様、はしたないですよ、それにお姉様の故郷ならこのぐらいの暑さ、なんてことないのでは?」
「それでも暑いのは暑いのだよー、クーラーかなんかないのー?」
「ご主人様、淑女の振る舞いをみっともないですよ。 ご主人様の言う、くーらー?と言う物は分かりませんが、空気を冷やすだけなら、魔法出できますよ?」
「それを先に言うのだよマリー、取り敢えず、屋敷を冷やしてくれるかな?」
「仰せのままに、それと、アラン様から、ご主人様に依頼の手紙が届いております。」
「ん? なんの依頼かな? どれどれ」そう言い、封を剥がし中身を見る、
「最愛のオウカ様、いかがお過ごしかな? 貴方は、あのサクレン国を救ったと聞く、その実力を、見込んでお願いがある。 王国の近くに墓地があるのだが、そこから夜な夜な、不気味な声が聞こえると、報告があった、我が国の戦力では、勝てぬモンスターがおるかもしれぬので、貴方に討伐をお願いしたい、報酬は、いくらでも出す故お願いしたい。」と書いてあった。
「えぇ、墓地かぁー、墓地ってことは幽霊だよね、物凄く嫌なんだけど、王国の騎士達でどうにかしてもらいたいわー。 てか、一回は自分たちで、挑んでほしいものだわ」そう文句を言っていると、フィーナから、「おやっ? お姉様の故郷では、暑くなると、怖いものを見るという習慣があると聞いたのだが? それに、墓地に出るということは、どうせアンデット系のモンスターだらう、わたし達の相手ではないぞ」
「何だー、アンデット系のモンスターか、なら大丈夫かな?」
「ということは、この依頼受けるのですね?」
「うん、受けようかな、この依頼は、私とマリーでやろうと思うけどどうかな?」
「私は構いませんが、他の、方たち次第ですね」
「ガウル、トウカ、リゼ、こっちおいでー」
「何だ、遊びか?」
「依頼が来てね。 墓地に出た、モンスターを狩る依頼だけど、一緒に来たい、人いる?」
「私は此処にいる」「私もー」
「リゼはどうする?」
「わっ、私は、一応、浄化魔法が使えるので、少しは役に立つかもです」
「じゃあ、決まりだね、私とマリー、リゼでいくことにしようか」
いざ、指定の墓地へ着くと、とても重苦しい空気が流ている。
「やっぱり、お化け退治となると夜なのねー。 速く帰りたいわー」
「ご主人様、近くに敵対反応です、戦闘準備を」
「OK、じゃあ、作戦通りにね!」そう言い、行動を開始した。
まずは、敵の姿を捉えて気を引く、簡単な事だ、簡単なはずだった、モンスターに近づき、姿を見る、その姿は、紛れもなく、バカでかい、虫だった、しかも、カミキリムシのような姿だった。
「きぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」私の悲鳴が墓地に響く、全力でその場から逃げ出す。
「ご主人様!? どうされたのです!?」そう言い、マリーが、カミキリムシのようなモンスターへ、近づく。
「爆ぜろ」小さく呟いたかと思うとカミキリムシのようなモンスターは、塵となり消え去った。
私は、リゼに抱きつきながら、「もう終わった? 目開けても大丈夫?」と、リゼに言う。
「えぇ、大丈夫ですよ、お姉様、マリーさんが、倒しましたよ」そう言い目を開けると、マリーが、とてもいい笑顔で、こちらへ走ってくる。
「ご主人様の目を汚した罪、しっかりと償わせましたよ」やっぱり、このメイド強すぎる、そう改めて思うのだった。
その後、報告を済ませ、報酬を受け取りに行った。
「これが報酬だ、結婚の件はどうだ? 考えてくれたかな?」
「手紙でも送りましたが、まだ悩んでいるのです、もうしばらく時間をくれませんか?」
「そうか……答えが出たらまた教えてくれ。」そう言い、宮殿を後にする。
それから、数日後、街へ王国騎士が、やってきた、何の用かと思っていると、「あっ、貴方は、オウカ様ではありませんか、この情報は知っていますか?」そう言い、新聞を渡される、其処には、【悪魔の軍団が、西の勢力を壊滅させた】と書いてあった。
「これがどうかしたのか?」
「我らが王国の、姉妹国がやられました、恐らく、次の標的となるのは、地理的にも近い、この国かと思われます。」
「また、面倒事かー、しょうがない、防衛戦をやるのだろう? 私も参加しよう」
「ありがとうございます。 オウカ様が王にも参加されると伝えておきます」
(はぁ、また面倒事だよー、何で巻き込まれるかな。)家に帰り、全員にこの事を報告する、全員参加するということで、準備に取り掛かった。
「今回は、少ないといいなー」そんな事を言いながら、準備をする。
この悪魔の軍団の中に、彼女の今後を変える者が居ると、この時はまだ知らない。




