第一話転生
いつも通りの日常は、唐突に壊れる。
私、三枝桜は、父は、私が生まれてすぐに亡くなり、今は母と二人で暮らしている。趣味は、ネットゲームで、大人気MMORPGである、ドラグマオンラインを、配信されたときからやっている。
いつも通り、母親と、何気ない会話をしながら、夕飯を食べていると、その時はきた。
ピンポーン、インターホンが鳴る。
「あら? こんな時間に誰かしら?」そう言い、母さんは、玄関へ向かう、鍵を開け、ドアを開けた瞬間、パァン!銃声が聞こえた。母さんが地面に倒れる、母さんを撃った男は、「お前が悪いんだ。 お前らさえ居なければ」と、意味の分からない言葉を、繰り返していた。
私は、恐怖で動けずにいると、男が目の前まで来ており、私に銃を構える。
「た、助けて」声にならない声で呟いたが助けは来ない。
パァン!パァン!銃声が響き私の意識はそこで途切れた。
次に目が覚めるとそこは、一面真っ白な世界で、男が何やら、事務作業をしていた。
「あぁ、どいつもこいつも、軽々しく死んでんじゃねぇよ、後処理するこっちのことも考え屋がれ」そう文句言いながら、事務作業をしている、男に声をかけてみることにした。
「あのー此処何処ですかね? 私死んだはずなんですけど」
声をかけられた男は、驚いた顔でこちらを見ながら、「何でここに居んだよ、どうやって入った?」そう尋ねてきた。
「なんで此処にいるかは分からないです。 それよりここは何処なんです?」
「ここには死なねぇとこれねぇぞ? どうやって死んだ? 自殺か? 自殺なら帰れ」
「いえ、自殺では無いです。 家に押しかけてきた男に、母親と一緒に、銃で殺されました。」そう答えると、男は、「そうか……其れは不運だったな、しょうがねぇ、自殺以外なら、お前の望む世界に転生させてやろう。 ついでに、サービスを付けてやる」その言葉を聞き、私は、
「じゃあ、ドラグマオンラインの世界へ行きたい」そう返した。
「OK。 お前の望み聞き受けた、転生後の世界では、死ぬんじゃねぇぞ? 俺の責任になるんだから」その言葉を聞くと私の意識は、途切れていった、(どんなサービス何だろう?)そんな事を考えていた。
目を覚ますと、あたりには、人は居なさそうだ。
取り敢えず、今自分のいる場所を、調べよう、ついで、自分の姿も見てみよう。
近くに川があり、水面を見てみると、そこには、自分が、ドラグマオンラインで使っていた、アバターの姿になっていた、あの神?が言っていた、サービスはこういうことだったのか。
「ん?ドラグマオンラインの姿ということは、スキルとかも同じなのかな?」そう思い、スキルを確認する為メニューを開こうとする。
「ステータスオープン……」しかし何も出てこない、どうなってるの?これじゃあスキルを確認出来ない。ペットはどうなっているのだろう?そう思い試してみることにした。
「来いッ! ハヤブサマル!」すると、「キーン」という鳴き声とともに、ペットのハヤブサマルが私の元へ来た。
取り敢えず、ハヤブサマル、の能力で、辺りを見渡そうと思ったが、感覚共有ってどうやるんだ?もしかして私積んだ?
そう考えていたが、ゲームの設定通りなら人間の言葉を、理解できるだろうから、一度、ハヤブサマルに当たりを見てもらい、帰ってきたら、質問してみるか。
「ハヤブサマル、飛んで近くに村とかないか見てくれる?」
「キュイ」そう鳴くと、空へ羽ばたいていった。
これで意思疎通取れなかったらどうしよう。
近くの川で自分の姿を見てみたが、ドラグマオンラインで使用していた、公式チート装備だった。
見た目は、某ハンティングゲームに出てくる、鬼火を使うモンスターの装備だった。
剣は背負ってる大剣が振れるのだろうか?試しに振ってみよう。そう思い振ってみたが、普通に振れることがわかった。
ハヤブサマルが帰ってきたので、
「村とかあった?」そう聞くと、首を縦に振った、
「どっちの方向にあった?」そう聞くと、先導するかのように、飛んだ。
「ついてこいってことね。 取り敢えず、第一関門突破かな?」
この後のことは、おいおい考えればいいか、そんなことを思いながら、ハヤブサマルについて行った。
サミエント・ギアに続き2個目の作品です。
良ければサミエント・ギアの方も読んで頂けると嬉しいです。