戦国数奇伝 お手紙差し上げそうろう われ、織田信長なり 蛇足
蛇足1.羽柴 秀勝(於次秀勝)
織田信長の四男で、家臣の羽柴秀吉の養嗣子。
秀吉の子には「秀勝」を名乗る者が3人居る。
信長の四男については、幼名の於次から、於次秀勝とよぶ。
ふーん。そうなんだ。
蛇足2.養子縁組と信長の手紙
天正4年(1576年)子・秀勝 (石松丸秀勝)を亡くした秀吉は、子宝に恵まれなかった。
そのため、主との養子縁組を願い出て、信長の四男・於次を貰い受け、羽柴家の跡継ぎとすることにした。
縁組で、広大になった秀吉の版図(信長に与えられたもの)を、秀吉の死後に、信長の四男に継がせることができる。
これは、織田家中で秀吉の地位を安泰にするため、寧々(秀吉の妻)が画策したと言われている。
信長は、寧々の意図を察し、夫 秀吉の浮気に悩む彼女に手紙を送る。
手紙の文は、部下の妻に宛てたものにしては丁寧すぎるもので、親身になって話しかける内容であった。
その上、私信にも関わらず『天下布武』の朱印が押され、公式文書と同じ扱いとなっている。
一説には、秀吉が、子宝に恵まれない寧々に対し辛く当たることを知り、今後、秀吉に新たな女房が出来て、その間に子供が生まれたとしても、寧々の正妻としての地位が確固たるものであるようにするため、公式文書としての手紙が書かれたと言われる。
んー、第六天魔王様、優しいですね。
蛇足3.ひらがな
紫式部のころから、女性と言えば平仮名。
寧々宛てのお手紙なので、多くの文字が平仮名で書かれていると思われる。
はい。すごく、読みにくいです。
蛇足4.ボツタイトル
「寧々宛 織田信長 筆 仮名消息」は、「天下布武の判」を押した「公式文書」である。
【今のタイトル】
戦国数奇伝 お手紙差し上げそうろう われ、織田信長なり ~ 浮気性の夫に懲罰をっ!
【ボツタイトル】
戦国数奇伝 ~ えーと、嫁が「ちょっと安土城までっ」とか言って、信長の所まで挨拶伺いに行ったら、日頃、女性をとっかえひっかえしていることについて、ぐちぐちとご報告された上、それに対する問責の手紙が「天下布武の判」を押した「公式文書」として送られて来たんですけれども・・・。
下のタイトルにしたかったです。
蛇足5.天下布武の判
本物の判子の文字は、ちょっと読むのが難しいんですよね。
3パターン作って、本物に似た感じで、何とか読めるものを用意。
(天下布武 印 1)
(天下布武 印 2)
(天下布武 印 3)
1と2は、どっちにするかちょっと迷いましたね。
じゃぁ、ここらへんで終わりましょう。お読みいただきありがとうございました。