第17話 男たちの異変
「何が起こった……?」
レオンが馬車で起きた頃、近くの森ではシルフィード伯爵の命により、レオンたちを暗殺しにきた男たちが潜伏していた。
「隊長! 隊長含め我々四人以外全員死んでいます!」
「見ればわかる! なぜ、なぜ……さっきまで生きていたやつが死んだんだ!? 誰か何か見たか?」
「敵影、気配、魔力どれも違和感はありませんでした」
「「私も感じていません」」
「だろうな。オレも感じていない。毒物ってなら、俺たちが無事というのもおかしい。そもそも俺たちは毒物には耐性つけてるし、到達もなく死ぬというのはあり得ない」
男たちは四人を除き、全員、何故か死んでいた。その体には外傷もなく。全員、病気があるわけでもない。まるで、糸を切られた操り人形のように全員崩れ落ちていた。
「隊長、ここは撤退すべきでは? 原因不明のこの状況を看過するのはあまりにも危険です」
「逃げれるなら逃げたいが、伯爵のやつが許すわけねえ。とっとと対象をぶっ殺して、帰還する。お前ら、装備品チェック、あと、解毒薬も一応持っとけ。未知の毒物使われた可能性もある。取れる対策は全てやっとけ!」
「「「はっ!」」」
隊長の男の言葉に返事をし、武器類、防具類、薬の再確認に入る男たち。
彼らは知らない。この先に待ち構える、堅牢な商店? を。彼らは知らない。魂をも刈り取る強欲の悪魔の存在を。彼らはわからない。確かに歩み寄る死神の足音を。




