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第14話 鑑定

「いや待て、鑑定結果にツッコむよりも先に情報を確認しよう。ツッコむのはそれからだ」


 レオンは切り替えると、権能について確認を始める。


強欲の権能

【世界観売買】

説明

あらゆる世界とものを売買することができる。

売買するものは現在、制限中。クエストにより、解放可能。


▶︎世界:取引する世界をここで決める。

▶︎購入:ここから購入するものを決める。

▶︎買取:ここで売るものを決める。

▶︎鑑定:ここから鑑定するものを決め、詳細を確認する。

▶︎神器:神器


神器・どこでも商店

分別の権能

【数多事象の観測者インフィニット・アブソーブ

説明

記録セーブした時点まで時を戻す《ロード》能力。

3時点まで記録可能である。プラスで自動でその日の朝に一つ時点が記録される。これは記録する枠を消費しない。

三日に一度、死んでも自動記録された時点まで戻る。

神器・数多事象の観測者


 鑑定結果にレオンは首を傾げる。


(前まではもっと、細かく鑑定されたんだけど……流石に能力とかに関しては対象外なのかな?)


 以前、コーラを鑑定した際には、成分表まで出されていたにもかかわらず、今回、権能を鑑定した結果は、あまりにもアバウトなものでそれとの落差にレオンは疑問を持ったのだ。


(その辺は、考えても仕方ないか。まあ、これで、時が戻っている理由はわかった。けど、これ、どうやって使うんだろう? 【数多事象の観測者】か……って、うん!?)


 レオンはいきなり右手に現れた違和感に驚き、右手を見る。

 そこには、銀色の懐中時計が握られていた。


「これが……神器ってことなのかな? えーと、試しに【記録セーブ】」


 レオンがそう言うと同時に懐中時計の4本あった針のうち、回転していた三本のうちの一本がピタリと止まった。


「これで記録出来たと言うことなのかな? 後から試すとして……そろそろいいかな」


 レオンは時計を取り出し、傍におくと、一旦、能力の検証をやめて(懐中時計は念じたら消えた)、自身の鑑定結果を見直す。


「うん。どこから見ても稲荷だ。この際、商人でないことはもはやどうでもいい。問題はなぜ、狐なのか……と言うことだ。いや、確かに稲荷は商売の神の側面もある。そこはわかる。だけど、稲荷は狐で職業ではないはずなんだよ。稲荷が一番おかしくて、その他が霞んでるけど、そのほかも可笑しいからね? アマイモンって、なんなんだ。甘いものが好きなのか? いや、現実逃避はよそう。わかるよ。アマイモン……アモンやらマモンやらで知られる強欲の悪魔のことだろう? なんで、こんなミドルネームが入ってるんだよ……可笑しいだろう……だいたい……」


 数分後、


「……ぜぇぜぇ、よし。言いたいことは言った」


 外にいるルナールに全て聞かれていて心配されているとは、つゆにも思っていないレオンは一息つく。


「さてと、そろそろいいかな。【巻き戻し《ロード》】」


 瞬間、レオンの視点が微妙に変わり、先ほどまでノンストップで喋っていたために消耗していた体力が戻っていた。


「どうやら、巻き戻しをすると自身を含め、全てが完全に記録した時点に戻るのかな?」


 傍に置いておいた時計を見ながらそう呟く。


「さてと、数多事象の観測者についてはある程度わかった。次は、神器のどこでも商店を検証してみるか」


 レオンは鑑定機能で神器の詳細を確認する。



どこでも商店

説明

その名の通り、どこでも商店を作成することができる。

商店は一箇所だけであり、どこからでも商店に入れる。

現在の商店の機能は貯蓄庫とクエストの二つである。

商店には常時物理断絶結界、快適空間結界が張られている。


(やはり、アバウトだな……権能関係はアバウトになるのかな? 考えるのは後にしよう。どこでも商店は、鑑定結果だと、商店を作るのか……よし! 作戦を思いついたぞ。

 これを実行するには、二人の協力が必要だな……話すか。権能について。)


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