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第8話 男爵邸


「ふむ、あれがフラグになったのか?」


 現在、レオンたち一行は男爵邸の前にいた。


「こ、これは……すごいですね」

「これは、屋敷は屋敷でも幽霊屋敷ですね」


 ダンの言う通り、男爵邸は幽霊屋敷ーーいや、幽霊屋敷の方がまだマシと言える惨状であった。

 形は屋敷であるが、屋根、壁や床と言ったあらゆる場所が壊れて朽ちかけていた。


「雨風凌げそうにないな」

「そうですね。ここに来るまで、村の跡地はありましたが、完全に壊れてましたからね」


 以前作られた村の家は全て経年劣化による破損もしくは魔物によって壊されていた。唯一、貴族用に丈夫に作られていた屋敷だけが原型を留めていた。


「寝る場所はしばらく馬車と用意したテントになるね。ここにテントを建てておこうか、ダンとルナールは、ここでテントを建てておいて。私は少し辺りをみてくる」

「「かしこまりました」」


 レオンは、テントの準備をする二人から離れて、村の方に向かう。

 しばらく歩き村に着いたところでお目当てのものを見つける。


「あったあった。井戸が無いと水の調達も、もっとたい、へん……枯れてる……」


 そう、村に存在していた井戸は枯れていた。過去、村が廃村になった理由としては魔物なども理由であったが、最大の理由としては井戸が枯れたことにある。流石に水が無ければ作物も育たないため、タスフェルドは80年ほど前に廃村となったのだ。


「……タスフェルドの情報は本当少なかったからなぁ。こういうことも想定しておかなければならないな」


 レオンはそういうと世界間売買でドローンを購入する。周囲の様子を確認し、水源を探すためである。


「ふんふんふん、こんな感じになってるのか。ここに、男爵邸が……あれ?」


 レオンは、男爵邸前の動画をみて、操縦する手を止める。


「……誰だ?」


 ドローンから送られてきた画像には、数人の人影を捉えていた。


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