灰髪のアーシャ ~忌まわしき炎の力に向き合う少女の物語~
燃えてしまえ、何もかも。
迸る炎に焼かれてしまえ。
この世の全てを灰に帰し、
私も燃えてしまいたい。
闇の中、赤髪の少女は燃え盛る炎を見つめ――
――炎もまた少女を見つめた。
『我をもって何を灰とす』
炎の問いに少女が言う。
「何もかも」
炎は嗤うように揺れ、火勢を増す。
さながら、世界を喰らう巨龍のように。
『よかろう、ならばお前から』
……
これは「炎の百日」のはじまり。
そして、世界の断絶の時。
豊かな自然に恵まれた大地は、
燃え続ける炎に全て焼き尽くされ、
後には砂礫の広がる荒野だけが残った。
赤髪の少女はいつしか"紅蓮の魔女"と呼ばれるようになり、畏怖の象徴として永劫に語り継がれていく。
それから1000年、自然の力と人々の努力で大地に緑が戻った頃。
物語は、とある山奥の小さな村から始まる――
……
……
……
「やーい、"灰かぶり"ーー!」
「なァにィーッ!? こら待てッ、ダニー!」
「うひゃーっ、アーシャが怒った! 逃げろー!」
丸太小屋の食堂で、私の長い灰髪をからかうダニーを追いかけ、私はドタドタと木のテーブルの間を駆け回る。
もちろん、9歳男児の冗談に本気で怒っているわけではない。こっちはもう17歳なんだから。
私は生まれつきの灰髪――と言っても、白髪混じりなのではなく、本当に全部灰色なのだ。光の当たりようでは銀に輝く綺麗なこの灰髪を、私は気に入っている。
でも! 小さい頃からこうやってしょっちゅう男の子にからかわれるんだよなあ~! まったく!
――がしっ
私はダニーの体を後ろから両手で抱き締めた。
「ほーら、捕まえた! この私から逃げようなんて10年早い――」
そう言うが早いか、ダニーはするりと私の腕を抜けて逃げていく。
「っべー、だ! バイバーイッ」
ダニーは私にあっかんべーをすると、木の扉をバーンと開けて食堂から駆け出していった。あンのやろ~! はあ……ため息が出るわ。
「ハハハ、ずいぶん懐かれたね」
カウンターの奥からエプロン姿の店主――べンおじさんが顔を出した。豊かな髭を蓄えたちょっと太めのべンおじさんは、放浪の旅を続ける私をこの食堂に泊めてくれている恩人だ。
私は席に戻り、朝食の続きをとる。べンおじさんの作るオムレツが最ッ高で……パクっ……ん~、美味しいッ! 私は至福の一口を味わいながら言葉を返す。
「懐いてるんですかね?」
「懐いてるとも。あの子は元気そうに見えて結構難しい子でね……お母さんが病気で倒れてから、特にね」
べンおじさんは皿を洗いながら少し悲しい顔をした。
「……ところで、今日もお父さんを探すのかい? 君がこの村に来てもう3週間だ、何か手掛かりがあるといいね」
私は、2年前に消えた父さんを探して旅をしている。色んな街に行っては、そこを拠点に周囲を探しているのだ。
でも、決して寂しくはない。父さんはとても、とっても強い人だ。必ずどこかで生きていると、私は信じている。
「ええ。 ……ご馳走さま、今日も最ッ高でした!」
「そうかい、ありがとう」
私は席を立ち食器を下げると、食堂の奥に借りている部屋に戻った。
べンおじさんが用意してくれた部屋は、タンスやベッドだけでなく、洗面台に鏡台まである。想像するに、今は亡き奥様が使われていたのを、綺麗に維持されていたんだろう。
私は鏡台の前に座り、髪をまとめるゴムを咥えながら、腰まであるサラつやの灰髪を一束の三つ編みに編んでいく。
……編み編み……
「……よーし、できたっ」
立ち上がり、鏡の前でくるっと一回りすると、灰髪は窓から差す陽を浴びてキラキラと銀に輝いた。我ながらなーんて綺麗な髪、今日もバッチリ!
次は装備装備っと……この辺りの魔獣はそれほど強くないが、白シャツ+ショーパンのままでは死にに行くようなものだ。
まず茶革のベルトを腰に巻き、後ろ腰に交差するように2振りの短刀を差す。次に両足の太股に細い黒革ベルトを巻いて、3本ずつ投げナイフを差した。
あとは革の胸当てを着けて、ブーツに履き替えれば、父さん譲りのソッコースタイル完成!
私は部屋を出て、厨房のべンおじさんに声をかける。
「べンおじさん、そろそろ出掛けます、夕方までには戻りますね」
「それじゃあ今日は森豚のソテーでも用意しとこうかな。行ってらっしゃい、気をつけるんだよ」
「うわあ超楽しみッ! 行ってきまーす!」
タタタっと食堂を駆け、木の扉を開けると――
「――あれ? 村長さん、どうされたんですか?」
外には杖を突いた老人――村長さんが立っていた。
「おお……アーシャ、ちょうどいいところに。中へ入れておくれ、急ぎ頼みたいことがあるんじゃ」
「……? はい」
私は下がり、卓に着く。村長さんも向かいの席に座った。ベンおじさんも何事かとカウンター越しにこちらを見ている。
「つい先ほど、ダニーの母親の容態が急変してな」
「えっ!」
「本当ですか!」
驚く私に続いてベンおじさんも厨房から出てきて、私の横に座った。
「うむ。医者が言うにはもう打つ手がないそうじゃ。ただひとつ、"仙石アルカヌム"を除いて……」
「何ですか、それ」
問う私に、ベンおじさんが代わりに答える。
「昔この村の特産だった、万能の薬のもとになる鉱物だよ。村の奥の洞窟で採掘していたんだけど、数年前から魔獣が棲み着いてしまってね……」
なるほど、それなら……
「私、それ取ってきます! 魔獣退治は"本職"ですから!」
パンと胸を叩く私を、村長さんは希望にすがるように見つめた。
「おお……! この小さな村には"幹"もなく、滞在中の"枝"はアーシャだけじゃ。なんとかお主に頼めんかと思うとったが、自分から言ってくれるとは何とも心強い。すまぬ、報酬はあとで払う。危険な探索になると思うが、よろしく頼む」
「ええ、まっかせてッ!」
私が勢いよく立ち上がった時、ふと窓の外に走り行く人影が見えた。あれは……ダニー!?
「――しまった、今の話ダニーに聞かれたみたい!」
「なんじゃと! まさか洞窟に向かったのでは……!」
「急ぎ追いかけますッ!!」
「頼んだぞ!」
――バンッ
私は食堂の扉を開け放ち、ダニーと思われる人影の走った方へと駆ける。きっとダニーはお母さんのために仙石アルカヌムを取りにいくつもりなんだ、魔獣の棲む洞窟へ!
丸太で組んだ家々の間を抜けると、やがて裏山の崖にぽっかりと口を開けた洞窟が見えてきた。ここまでダニーの姿は見ていない、既に中に入ってしまったに違いない。私は躊躇なく洞窟に飛び込んでいく。
洞窟の中は大人1人が楽に通れる程度の一本道で、壁面に生えたヒカリゴケがぼんやりと青く輝き坑内を僅かに照らしていた。ゴツゴツした岩肌に気を付けながら奥へ奥へと駆け続ける。と、その時――
――う、うわあぁッ!――
突然洞窟の奥から悲鳴が響き渡った。
「この声……ダニー! 今行くわッ!」
急がなきゃ……! 声の聞こえ方からしてそんなに遠くない! お願い、無事でいて……!
全速力で洞窟を駆けていくと、突然大きく開けた空間に出た。高さ、幅、奥行が30メートルはあろうかという大空洞だ。そこに、ダニーが腰を抜かし尻餅をついていた。
「ダニー! 無事でよかった!」
私はダニーに駆け寄り、しゃがみこんで抱き締める。しかしダニーは怯えながら、震える右手で上空を指差した。
「アーシャ……あれ……!」
「なに……?」
私はダニーが指差す先を見上げ、即座に叫ぶ。
「……ダニー! 下がってて!」
「う……うん!」
ダニーは何とか立ち上がり大空洞の手前の道に逃げ込んだ。
ダニーが指差した先にいたのは……
「蜘蛛の魔獣……! しかもとびきりデカイッ!」
大空洞の天井に、巨大な蜘蛛の魔獣が張り付いていた。象ほどもある大きな頭胸部から丸太のように太い8本の脚が伸び、腹部は小屋1軒まるごと入りそうなほどデカイ。全身に黒くフサフサした毛を生やしたその蜘蛛は、クワガタを何百倍にもしたような大顎をカチカチと鳴らしこちらを威嚇している。
「黙って仙石を取らせてはくれそうにないわね……!」
ダニーが後ろで見てる……切り札は使いたくない。
私は覚悟を決め、右手で太股から投げナイフを1本掴むと、勢いよく半時計回りに回転する!
「届け……! 投ノ型の壱、"燕"ッ!!」
右腕を大きくしならせて回転の勢いをナイフに乗せ、地面スレスレから掬い上げるように上空の蜘蛛の魔獣めがけ放つ――
――放たれたナイフはヒカリゴケに照らされ、まるで青い閃光のように蜘蛛の頭部へと疾るッ!
――ガキンッ!!
が、ナイフは蜘蛛を穿つことなく天井の岩肌に突き刺さった。蜘蛛の魔獣はこれを躱し、ガサガサと移動してこちらに迫り来る。
「よし、降りてきたわねッ!」
私は即座に後ろ腰から2振りの短刀を抜き、構える。蜘蛛の魔獣はその構えを気にも止めず、勢いそのままに地を這い突進してきた。
――ガサガサガサガサッ!
「速ッ?!」
巨体の割りにその動きは通常の蜘蛛のそれより遥かにスピードがあり、あっという間に視界を覆う。こんな巨体の突進をまともに食らえばひとたまりもない。私は反射的に右に躱しながら蜘蛛の左前脚を2刀で切りつける!
――ズパァッ!
蜘蛛の左前脚に刻んだ2筋の切り口から緑色の体液が噴き出す。よし、刃は通るッ!
その勢いのままに、蜘蛛の左側の脚を次々と切りつけていく!
――ブゥンッ!
蜘蛛の魔獣が大きく脚を振ったが、空を切る。私はこれを躱し、後ろに回る。
即座に左手の短刀を逆手に持ち替え、全力で地を蹴り時計回りに旋回する。最高出力の遠心力を2刀に乗せ、いざッ!
「喰らえッ! 二刀ノ型の弐、"旋"ッ!」
――ザザンッ!!
薄暗い中青い閃光のごとく弧を描く2刀が、蜘蛛の魔獣の腹部を切り裂いたッ!
大きく開いた切り口から緑色の体液が勢いよく噴き出し、蜘蛛の魔獣が暴れだす。
振り回される脚を躱しながら、私は高く跳び上がった。右手も逆手に持ち替え、上体を反り2刀を振り上げる――
「トドメだッ! 二刀ノ型の参、"牙"ッ!!!」
――蜘蛛の頭部へ急降下し、上体を戻す反動を乗せ2刀を深く突き刺した!
――ズグッ!
蜘蛛は最期の力を振り絞り暴れ回るが、私は決して2刀を抜きはしない!
「このまま……くたばれッ!」
蜘蛛は頭部に私を乗せたまま大空洞を散々這い回ったあと、ようやく力尽きて事切れた。動かなくなったのを確認し、ずるりと2刀を引き抜く。
「ふうー……」
――ピシャッ
2刀にまとわりついた体液を振り飛ばし、やっと一息吐くと、ダニーが駆けよって来た。
「アーシャ、すっげえ!! めっちゃくちゃカッコ良かった! あんなでっけえバケモノを倒しちゃうなんて……!」
ダニーはキラキラした目で私を見上げる。
「ありがと……でもダニー、こんな危ないトコ入っちゃダメよ」
「あ、ごめん……だけど、オレ……!」
たしなめる私を振り切り、ダニーは大空洞の奥へと駆け出した。私も後を追う。
大空洞の奥には、こんこんと地下水の湧く小さな泉があった。水面がヒカリゴケに照され青く煌めいている。その泉の中に、小さな1欠片の石が輝いていた。その石は薄暗い洞窟の中でもはっきりと白く輝き、見ていると不思議と温かい気持ちになる。
「あった、きっとこれだ!」
ダニーはすかさず石を拾い、急いでもと来た道を帰っていく。私もダニーの後を追い、洞窟を帰る。
――……タタタっ……――
洞窟を出ると、村長やベンおじさん、村の大人たちが心配そうに待っていた。
「おお……ダニー、無事に帰ったか!」
「このバカガキ! 心配かけさせやがって……!」
「ありがとうアーシャ、あなたのお陰だわ!」
大人たちが駆け寄り、次々と安堵の声をあげる。
と、その時、突然洞窟の中からガサガサと無数の何かが迫る音がした。私はそれに気付き、とっさに叫ぶ。
「みんな、洞窟から離れて!」
ダニーと村の大人たちは、何が起きたかわからないまま一斉に洞窟を離れた。私はひとり、洞窟を注視し身構える。
直後、洞窟の奥から先程の魔獣をそのまま小さくした蜘蛛が無数の群れとなって這い出んと迫る! 子蜘蛛がいたのかッ! ダニーと大人たちが悲鳴をあげる!
――これはヤバイ、躊躇ってる場合じゃないッ!
「ハアァ……ッ!」
気合いを込めると、灰髪が三つ編みを振りほどいて勢いよく逆立ち、全身から燃え盛る炎が立ち上ぼる! その炎はまるで嗤うかのように揺れ、さながら天に吼える巨龍のように大きく燃え上がった。
同時に、逆立った灰髪は根元から燃えるように赤髪に染まっていく……!
私は太股から5本の投げナイフを抜き、炎を纏わせ子蜘蛛の群れめがけ放つ!
「焼き尽くせ――"灰燼に帰す火龍の咆哮"ッ!!!」
――ゴオォオッ!!
猛る炎を纏った5本の投げナイフは、ひとつの巨大な炎塊となって射線上の地と空を灼き、洞窟の中で子蜘蛛の群れを焼き尽くす!
洞窟は灼熱の炉のように轟々と燃える炎に満ち、黒煙が濛々と上がる。
……子蜘蛛が出てくる気配はない。無事に焼き尽くしたようだ。
「ふうー……、何とかなったか……」
どっと力が抜けると、逆立っていた私の赤髪はパサッと降り、身を包んでいた炎も消えた。
後ろを振り返ると、ダニーと村の大人たちはバケモノを見るような怯えた目つきで私を見ていた。 ……そう、なるよね……
「ひ……火を出した……!」
「それにあの燃えるような"赤髪"……!」
「――"紅蓮の魔女"だッ!!!」
「うわああーーっ!!」
大人たちは絶叫をあげ我先にと逃げ出していく。残ったのは、ダニーと村長、ベンおじさんだけだった。私の赤髪は、燃え尽きたように毛先から徐々に灰色に戻っていく。
ダニーは恐怖に震える両手でぎゅっと仙石を握りながら、声を絞り出した。
「アーシャ……紅蓮の魔女、なの……?」
私はもう幾度となく聞かれたその問いに、なんとか口許に笑みを作って答える。ダニー、そんなに怯えないで……涙が出そうになる。
「……違うわ。私はアーシャ、灰髪≪アッシュ≫のアーシャよ。ほら」
すっかりもとの灰色に戻った灰髪をダニーに見せた。言葉に詰まるダニーに、村長さんが言う。
「……ダニー、お前は急ぎその仙石アルカヌムを医者に届けなさい。ベン、一緒に行ってやっておくれ」
「え、ええ。……さあ行こう、ダニー」
「……うん」
ベンおじさんは私に何か言いかけていたようだが、村長さんの言葉に従いダニーを連れて行った。2人を見送り、村長さんが私に語りかける。
「さて……アーシャよ、まずは礼を言わねばならん。ダニーを助け、見事仙石を持ち帰ってくれたこと、心から感謝申し上げる。約束どおり報酬も払おう。しかし……実に言いにくいことなんじゃが……」
村長さんが苦々しい口調で私に語りかける。炎の力を使うといつもこうなる……その先は聞きたくない、いっそ自分から……
「……わかっています。明日の朝にはこの村を発とうと思います」
「すまぬ、恩人にそんなことを言わせてしまい申し訳ない……」
言葉どおり、本当に申し訳なさそうな顔をする村長さんに、私は無理に笑顔を作ってこう言った。
「いえ、いいんです……慣れてますから」
――嘘だ。
何度繰り返したって慣れやしない。
私は今まで、一度だって自分のために炎の力を使ったことはない。小さい頃から父さんに厳しく言われたことだ。『その力は、必ずお前を苦しめる。だから、人を助けるため以外には、決して使っちゃいけない』って。
でも父さん。
人を助けるために使っても、私、苦しいよ……
――村長さんが何かを察して黙って去ったあとも、私はしばらく轟々と燃え盛る洞窟の前で立ち尽くしていた。
……
その晩、ベンおじさんは約束どおり夕食に森豚のソテーを用意してくれた。私のこの村での最後の晩餐だからと、とびきり豪勢なやつだ。
ベンおじさんは、『君が悪い人ではないことはよくわかっているよ』と言ってくれた。
その優しさが余計に身に染みる。
私は、ダニーに言った言葉を心の中で繰り返す……
――私はアーシャ、灰髪≪アッシュ≫のアーシャ……
他の何者でもない。まして1000年も昔の魔女だなんてこと、あるもんか……!
私は、この灰髪が気に入っている。赤髪なんて……大嫌いだ。
その森豚のソテーは、絶対絶品だったに違いないが、涙の味しかしなかった。
……
翌早朝、荷物をリュックにまとめ、ベンおじさんに見送られて食堂を出た。村の人がまだ起きてこない、夜明け前のうちに。
私はひとり、静けさに包まれた薄暗い村を歩く。
やがて日の出が迫り、遠くの空が白み始めた頃、村の出口に差し掛かった。
その時だ。
突然静寂を破り、後ろから子供の声が村中に響き渡る。
「アーシャッ! ありがとう! ありがとーーーーーー!!」
振り返ると、ダニーが家の前に出てブンブンと手を振り、叫んでいた。その横にはダニーの母と思われる女性が立っており、私に向かって深々と頭を下げた。
――良かった……! 薬は無事に効いたんだ……!
ああ……!
忌まわしい私の力、ちょっとは役に立てたかな……!
「バイバイ、じゃあねーー!」
私も村中に響き渡る声でダニーに別れを告げ、大きく、大きく手を振った。
ダニー……こっちこそ、ありがとね……。
涙を隠すため後ろを向き、私は日の昇る方へと歩いていく。地平線から顔を出した太陽が私を照らし、灰髪がキラキラと銀に輝いた。
私は旅を続ける。父さんを探して、次の街へ――
【あとがき】
お読みいただきありがとうございました!
いかがでしたでしょーか!?
ぜひぜひお気軽にご感想くださいっ!!