ぐるぐるムチ！
前回のあらすじ「とんかつおいしかったムチ」
「微風ムチ！」
ふわっ
「微風ムチ！」
ふわっ
今日も広場で魔法の練習ムチ。練習を続けていると、だんだん魔力の消費が減ってくるムチ。今ではほとんど消費なしで使えるムチ。
それに、魔力をたくさん込めると「ふわっ」じゃなくて「ぶわっ」になるムチ。危ないからあんまり試していないけど、結構な大風まで起こせそうな手ごたえがあるムチ。「つよつよの微風」と名付けるムチ。
そして、今日は新しい微風の研究ムチ。これまでとは違う動きをイメージするムチ。ぐるぐる～ムチ。ぐるぐるぐる～ムチ。
「ぐるぐるの微風」
しゅごおおおお
成功ムチ！風さんがその場でぐるぐる回っているムチ。またムッチムチの魔法使いに一歩近づいたムチ。早速かあちゃんに教えるムチ。
■
「かーちゃんかーちゃん」
「どうしたの？ムチちゃん」
「新しい生活魔法ができたムチ！見てほしいムチ！」
「いいムチわよ。どんな魔法なの？」
「それは見てのお楽しみムチ」
台所にいたかーちゃんをリビングに連れていくムチ。そしてタンスと壁の隙間に向かって、
「ぐるぐるの微風」
しゅごおおおお
ぐるぐるの微風は隙間のホコリをかき出して進んでいくムチ。
「これで細かいところのホコリを出せば、ホウキをかけるだけでおそうじ完了になるムチ」
言いながらムチちゃんはホウキをかけるムチ。
「ムチちゃん、とってもえらいムチ！これがあればお掃除も楽になるムチ」
えへへへへ……照れるムチなー。
「この魔法、主婦仲間に教えても……いいムチか？」
「いいムチよ！」
「ありがとうムチ。ムチちゃんはとってもえらいので、お掃除副大臣に任命するムチ。これからもお手伝いよろしくムチね」
副大臣！ムチちゃん、ついに副大臣になったムチ！
■ステータス
しょうごう
・おそうじ副大臣
まほう
・微風
・つよつよの微風
・ぐるぐるの微風
