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7話:哲二の外勤営業

 しかしオイルショックを契機に脱石油、省エネルギーの気運が高まり、新しい技術が芽生えるきっかけにもなった。その後、1973年12月3日にトヨタ株が下げてるのを見て女房の口座を使い

157円で1万株、157万円で買いを入れ購入し残金が743万円となった。もちろん、このトヨタ株の買いという情報をリベート契約してる人達にも連絡し160円で株を買わせた。やがて1973年が終わり1974年を迎えた。 今年も初詣でに出かけて家内安全、商売繁盛、子供の健やかな成長を祈願して来た。1974年1月4日から仕事となり忙しい日々が始まった。


 寒い日が続き女房も子供も部屋を出ずに小田が仕事帰りに食材を買って帰る日々が続いた。寒さが和らぎ3月になり奥さんも外に出かけるようになった。日曜日には小田も女房と子供を連れて池袋のデパートに行って買い物に出かけるようになった。やがて5月、梅雨が明けて、夏になるとマンションの風呂場で長男の健一を小さなたらいに入れてプールのようにてやると、喜んで水遊びを楽しんだ。夏が過ぎると秋風がふき涼しくなってきた。


1974年10月5日にソニー株を490円で4千株買い残金が547万円となった。その情報をリベート契約をしている客に連絡を入れた。その後、急ぎ足で1974年が過ぎて1974年が終わり1975年を迎えた。1975年初詣でに行き、家内安全、商売繁盛、子供の健康を祈願して来た。 その後、おせち料理を食べてる時に奥さんの具合が悪くなり1月5日、産婦人科で子供ができた頃がわかり出産予定日が1975年5月20日と教えられた。


 その後、今年は新規開拓を命ぜられ下町を自転車で訪問して証券口座を1つでも多く獲得する仕事をさせられた。外勤が増えたせいか3月になると身体が締まり精悍な顔つきになった。2,3、4月と顧客開拓で20人の新規顧客を獲得でき、仕事のコツもわかってきた。一番落としやすいのが、裕福そうな高齢者をおだてる作戦が有効だった。5月18日に奥さんが近所の産婦人科に入院して女の赤ちゃんし、小百合、小田小百合と名付けた。愛くるしい顔で大きな泣き声を上げていた。その後も、小田は5,6,7月と訪問を続けて30人累計で73人の新規顧客ができたので、この仕事を終了した。


 その後は内勤で電話作戦で顧客の意思で株取引をさせる作戦をたてて、小田が上がりそうな銘柄についてどう思いますかという質問をすると株に興味ある人は、必ず2-3銘柄を注目しているので、○○株、そろそろ上昇すると思うんだけれどと言わせて買わせるのだ。決して、こちらからコメントせずに、○○さん、すごいところに目をつけましたねと、おだて上げると買ってくれる場合が多い。たいていの場合は、読みが外て、すぐ売りを入れる場合が多い、その時に、ついてなかったですね、でも、きっと、またチャンスがあるから、積極的に行きましょうという。そうして売買回数が増えると自動的に手数料がタクシーメーターのように積み上がってくる仕組み。

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