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21話:バブル後の自己破産

 投資家の中には支払えなくて、良い生活から一気に自己破産を宣言した人も増えた。しかし破産という名はついてるが、手元にある程度の財産を残せる。自己破産を申し立てた場合に、不動産や車など、お金に変えられそうな財産があれば処分することとなりますが、全ての財産を手放さなければいけなくなるわけではありません。99万円までの現金などは生活していくのに最低限必要な財産として保有することができます。これを自由財産といいます。


 しかし、クレジットカードは利用できなくなり、自己破産の手続きが開始すると、自己破産をした人は、法律上「破産者」という扱いになり、一部の職業に就くことができなくなります。例えば、弁護士、司法書士、公認会計士、税理士、警備員、宅地建物取引主任者などの職業に就くことはできなくなるのです。また、家族が連帯保証人になっている場合などには本人が自己破産を申し立てた事で債権者から請求を受けることがあります。


 例えば、千昌夫の場合は、当時の奥さん、ジョン・シェパードさんを連帯保証人にしていなかったために、請求を受けなかったようです。日本の土地バブルと言えば、千昌夫がすぐ思い浮かびます。彼は、自己破産寸前のところまでいった事実があったののにもかかわらず、その7~8年後のネットバブルで、再び、株取引で自己破産者が一気に増えたのと言う事実をかんがみれば人間のちっぽけな知識、常識なんて、欲望の前にはひとたまりもないと言う事がはからずも証明された形となった。


 ちなみ、千昌夫は25歳にして資産家になった彼は「アベ・インターナショナル」を設立し、本格的に不動産業を拡大した。1980年代には不動産業に専念するため歌手を休業し土地を買いまくった。千昌夫を本格的な不動産投資に誘ったのは長銀破綻で有名になった EIEグループの高橋治則だといわれている。EIEグループは売上げ百億円程度の会社だったが、長銀から3千億円を借りてハワイや香港の不動産を買い、資産1兆円に増やした。アニキ分の高橋治則は背任で逮捕され獄中でなくなったが、千昌夫は逮捕されず借金のほとんどを棒引きされた。


 1991年のバブル崩壊で土地が値下がりし始め2000年に「アベインターナショナル」は負債総額1034億円で経営破綻した。千昌夫の個人債務は3000億円に膨れ上がったが1000億円に棒引きされ民事再生法で1億5千万円まで棒引きされた。最悪期は金利が毎日、百万円だったといい自己破産を考えたが東京地裁に特別清算を申し立て会社更生法の適用が認められた。千昌夫が金を借りていたのは大半が乱脈融資で破綻した長銀からのものだったようだ。破綻後は歌手活動を再開し、各地のイベントやディナーショーで地味ながら稼いでいるので、大半は返済したと考えられる。

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