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わがまま女神の開拓誌 ~自分の島を観光地にしちゃおう!!~  作者: 青衣
第3章【火曜の火山《燎煉》】
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のしかかる石炭

サボらずキビキビと働け

 何往復も石炭をただ延々と運び続ける単調なこの作業は、始めこそは気楽にできそうだと思ってもいざやってみると非常に労力を使う。

 石炭が尽きれば燃やすためのエネルギーの供給が止まってしまうことになる……それがどうなるのかと言うと言うまでもないがすぐにでも作業場の動力源がストップし大混乱に陥ってしまうだろうね。

 運ぶ人はキビキビとやらなくてはいくら私といえ……はてまたはこんな小さな女の子の結愛にでさえ容赦なく怒声はガンガン飛んでくる。

 正直私も泣き目になりそうだった。


 石炭の燃えるエネルギーはこの発電所じゃあっという間にでも燃え尽きるほど超絶高火力で燃やしている。

 握りこぶし程度の大きさじゃ1分も持たずに消し炭になるほどなんじゃない?

 私が1度に30キロ、結愛は10キロの重さの石炭しか運べないと計算できるとなると炉に放り込んでから僅か15分でまた持ってこないといけない計算になってしまう。

 距離から計算しても少しは手休めしてもお釣りが数分だけ来るのは精神を保てるわずかな救いと言ったところだろうよ。

 これがなきゃ給水時間もまともに取れやしない。


「はぁ、はぁ……これでなん往復目かしら? あと私は何回運ばなくちゃ行けないの?」


 今の結愛は前回の事もあってか火曜の姿ではない為にこの暑さは生身じゃ到底耐えられるわけもなく参ってしまい、とうとう2時間ちょっとでそこら辺にペタンと座り込んでしまった。

 常に肌には珠のような汗が流れてはとても辛そうにしているが、私とて背に腹は変えられない……結愛のこんな辛そうな表情を見るのは心が痛む。


「少し休んでおくといい、なぁに……私はまだまだ頑張れるさ。」


 腰のホルダーに付けておいたペットボトルの水を開封するとやむを得ないが頭にパチャパチャとかけてやった。

 頭にかけられて嫌がるかと思ったらそうでもない、熱くなったところを冷やされて心地よくないわけがなく結愛の表情に生気が再び宿ったかのようにいい表情に戻りつつある。


 もっとも気を付けたいのが、頭が熱くなること……それが一番危険だからヤバイと思ったら冷やしておかないと最悪死ぬことになる、それだけは避けたいところ。

 私の分の配給された水は残り500ミリのペットボトル1本と僅かになり、昼休み以外に補充できる時間は取れないとは言え後戻りもできる状況でもない。




 否、ここで頑張らずして繁栄などは無いぞッ!!




 私も相当辛いがそんな表情を結愛に見せるわけにはいくまいと無理に作り笑顔と自身に活力を入れては再び石炭を取りにターンをしようとした時だった。


「め……りん、ごめん……ね。」


 先程よりは息切れも大分マシになったように思えるが、それでも辛いのをこらえて手を振ってくれた。

 だいたい小学2年生程度の小さな女の子が火山の採掘場で働くこと自体がイレギュラーな話なのだがそれでも結愛はよく頑張った、だから少しの間ゆっくりと休んでてくれ。
















 バルブを回して開くとパイプからは好きなだけ石炭はドサドサと猫車に積み込む。

 先程1度に30キロしか積めないと言っただろうが誤認識されちゃ困ると思って今言うが、私の力で持っていける重さの意味ではなく猫車の積める大きさという意味である。

 だからもうひと回り大きいモノを借りてきた。

 これなら50キロは積み込めるし数回往復すればまとまったサボり時間も少しは取れると睨んだ。


 5往復でだいたい15分の猶予ができると思えば充分に結愛と私の空のペットボトルを水で満たしてやることができる。

 限界に近いが持ってくれよ……私の身体。


 さすが20キロも積載量を増やすとズッシリと手に伝わる重さと上り坂は想像を遥かに絶する難易度に切り替わる。

 それでもだ、これだけ頑張ったら何か報われるような気がしてなら無い……そう思えてくるのはたぶん気のせいじゃないだろう。

ここが頑張り時

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