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囁くコトハ

作者: tamari

私はあなたを信じない


胸が苦しいの 私の視界を遮るものは白い粉雪 私を包み込むものは凍えた湖


私はあなたの言葉を信じない


辛いの 研ぎ澄まされた切先が私の四肢を抉る


あなたは私を信じない


傷つけた心はもう戻りはしない


あなたは私の言葉を信じない


届くはずのない囁きだけが 真実を伝えていたけれど



仕方がなかった


これが真実?夢の中のあなたは私に最愛の言葉を残していく


これでいいの 私にはそれだけでいいの


私は生きていける 醜い世は私の住まう場所



だから お願い あなただけは汚されないで


気高く清廉なあなたのままでいて


たとえ それが私をも遠ざけても



だから 今だけは泣かせて 


あなたを思う この心だけは真実だから


あなたを感じる時だけ 私は天上へも昇ることができる








僕は君を信じない


鋭い瞳が胸を突き刺して 暗く深い闇へと僕を葬り去る


僕は君の言葉を信じない


知っている その意味を知っているから


君は僕を信じない


去った場所はあまりに暖かく 君を苦しめる


君は僕の言葉を信じない


真実は伝えられずにいる



仕方がなかった


些細な夢さえ打ち砕かれ 君は頑なだ


君の背中が語っていたから



どうか 許して欲しい


君を思うことを


常に僕を放さないのは君だけだから


たとえ 君と離れていても



だから 許して欲しい


いつか君を攫いに行く僕を


待っていて


君を捕らえる世界から僕が解き放つときを







上級貴族(女)と下級貴族(男)の悲恋?

頭に浮かんだものを、そのまんま書いてしまいました。


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