表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/20

過去~始まり~

すごく短く、表現など何かしっくり来ませんが投稿します。駄文ですいません。

遥かなる昔、まだ天地の一族が人間を完全に見限る前に翡翠は生まれた。一切の感情もなくこの不浄の地を無くすために生を受けた。秘めたる力をふるう繰神として。


そして、俺もいた。名もない幼子として。鬼の餌として生かされていた。其処で初めて出逢った。

あらゆる妖魔を鬼を滅ぼす神に、人形のような神に。

この出逢いが全ての始まり。


ひたすらに鬼を滅ぼす。人間など何時でも滅ぼせるため、特に気にしていなかった。

だからあの時の翡翠に俺を助けたつもりは無かったのは知っていた。ただ鬼を滅ぼしたそれだけだ。


(あの時、俺は子供で怖くて。鬼から助けてくれたお礼が言いたくて。でも翡翠の表情を見たとき思ったんだ、泣いてるみたいだって、笑顔が見たいって強く思ったんだ)


そして、気がついたら追いかけていた。

何度も恐怖を感じながら、それでも追いかけ続け数ヶ月後に初めて言葉を交わした。

「人の子よ、何故我をつける。何を考えている」

そして、それは翡翠が初めて疑問と興味を持った瞬間。

「えっと、なんか・・・わかんないけど、お礼言いたかったし。あと、泣いてるみたいだったから。笑ってる表情(かお)が見たいなって」

これが、旅と絆の始まり。


本来、この不浄の地を浄化し滅ぼすべき秘神が滅ぼすべき人間と旅をする矛盾。


旅のなかで感じる様々な想いに翡翠は戸惑い、その度に豊になっていく表情。そして深くつながる絆。


(そういえば、俺に名を与えてくれたのも翡翠だったな)


「ふむ、いつまでも人の子では不便だな。今日からは天地丸と名乗れ」

それは、一緒に旅を始めて数年後のことだった。どんな理由で天地を冠する名を与えたのかは分からないが、その日、俺は名をもらい翡翠の真名を教えられた。


(きっとその時から俺は翡翠を愛しく想って)


旅を始めて十数年後、その時は来た。真(神)なる鬼との戦い。






次は過去で真(神)なる鬼との戦いと二人の別れまでの予定ですが、たぶん短いと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ