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9 「プレハ=人間できてるヒナさん?」



シュルツ「はい、というわけで『乙女は辛いデス男子オールスターズ』と『P・R・A・D』のお二方に来ていただきました。ステージ上が狭い!」


シュルツ「うわーすごいなー、男女ともに美形しかいねえなーここ」


愁「よせよ、照れるじゃないか」


シュルツ「でも正直、愁さんよりはあのアイドル男子たちのほうが美形だよね」


愁「そうだね。僕は別にそう言われてもなにも気にしないけれど。むしろ君がかわいそうだよ。ものの価値が分からない畜生はその程度の審美眼しか持っていないんだろうね。かわいそうに。もう少し芸術品を見て教養を高めておくれ」


シュルツ「ボク、どうやったらそこまで思いあがって生きていけるのか、不思議でならないよ。すごいな、ある意味羨ましいな!」


プレハ「まあ、シュウくんはそういうところあるから仕方ないよねー?」


愁「む……」


アマーリエ「こいつの言っていることにいちいち付き合わなくてもいいからね、シュルツ」


愁「そういう言い方はひどいな、アマーリエ」


アマーリエ「知ったこっちゃないわ。アンタだってあたしの言うこと聞いてくれないじゃない。最後だって、そうだったわ」


愁「すまないね」


アマーリエ「今さらよ」


シュルツ「なんか、変なムードになってない? これ大丈夫? 番組このまま進めてオッケー? 修羅場とかにならない?」


プレハ「だいじょぶだいじょぶ」


シュルツ「あっ、なんか人間できてるヒナさんみたいな人に撫でられてる。金髪だ。美形だ。眩しい」


リミノ「黒猫が喋っているのって、可愛いなあ!」


シュルツ「あっ、また美形が来た。やばいな、ファンタジーの登場人物やばいな、みんな美形だ」


美卯「舞台袖から、『魔hume』の方々がこっちみて睨んでいるよ、シュルツくん」


シュルツ「ものには作風というものがあるんだ。仕方ないんだ」


プレハ「ところでイサギはどこいったの?」


美卯「どこかで困っている人の涙を拭うために……、って……」


プレハ「そっかぁ」


美卯「あっ、納得している。すごい」


プレハ「『俺はやはり、この世界を守らなければならないな』とか言ってたんでしょ? どうせ」


美卯「一言一句同じ言葉だ! すごい!」


プレハ「ふっふーん、お嬢ちゃん、これが年季というものなのよ?」


美卯「これから色々と教えてください、プレハさん!」


プレハ「そうだね。兎のさばき方とか、知っていたら旅で役立つもんね」


美卯「いえ、美卯一応、兎好きってキャラがあるので、それはちょっと……、たぶん大炎上しちゃうので……」


リミノ「ところであっちで、さっきからデュテュさまがキラキラしたイケメンたちにナンパされまくっているんだけど、シュルツくん」


デュテュ「はううう、だめですわたくしは心に決めた殿方が! 冬コミ原稿でもアレコレしているんですからああああ!」


シュルツ「だめ! カメラ回っているところでそういうことしちゃホントだめだからー!」


愁「えー、次からは一気に四組お送りします。ちなみに途中経過はこんな感じだね」



 パッパッパッ……



 ジャーン!



 白組260点

 紅組265点



愁「お、紅組リードだね。白組にはもうちょっとがんばってもらわないとね」


アマーリエ「フフン、あたしたちの紅組がこのまま優勝よ」


愁「それはどうかな。なぜなら次の四組の中には、僕が入っているからね」


アマーリエ「へー、それじゃあ楽しみに見させてもらおうじゃない。ちなみにグループ名は?」


愁「『ザ・美形ズ』」


アマーリエ「あんたホントいい加減にしなさいよ!?」




デュテュより一言:はぁ、はぁ、なんか、眩暈がしましたぁ……。はぁ、控え室で、イラちゃんとシルベニアちゃんたちと、ババ抜きして休んでますぅ……。

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