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14 「美形……美形?」


シュルツ「さ、というわけで四組歌ってもらったわけですがー。ここでそろそろ点数も気になっていることでしょうー」


美卯「紅組はますますリードを広げたいところだね!」


愁「それはどうかな。今回白組は僕が歌ったから、差は縮まっていると思うよ」


シュルツ「それじゃあ結果を見てみましょうー、ドーン!」



 パッパッパッ……



 ジャーン!



 白組430点

 紅組430点



シュルツ「というわけで、先ほどまでの差が縮まって、今は同率一位ということだね!」


愁「ま、現状はこのぐらいで許してあげようじゃないか」


美卯「悔しいー。でも、次は絶対に負けないんだからねー」


シュルツ「恒例の茶番も終わったところで、先ほど歌った方々に出てきていただきましょう」


マサムネ「俺はなんかさっきのショックから立ち直ってないんだけど」


愁「ショックってどうかしたのかい? 友人として相談に乗るよ、マサムネくん」


マサムネ「なんかお前って改めて冷静に観察させてもらうと、ジャックを八百倍性格悪くしたような感じだよな」


愁「その発言はちょっと不本意だな」


マサムネ「気を悪くさせたか」


愁「僕を誰かと比べてほしくはないね。それがたとえ性格の悪さであっても」


マサムネ「大したやつだよお前はよ!」


愁「ま、正直なことを言うと、君は僕の周りには今までいなかったタイプだったからね、すごく面白かったよ。どんなことを言っても自分に都合よく解釈をするところとか、メンタルがとにかく強いところとか、あとはずけずけと距離を詰めているところなんかもそうだな」


マサムネ「一応褒められていると受け取っておくよ」


愁「うん、もう心中は大爆笑だったよ」


マサムネ「本当に褒めてんのか!? てめえ!」


キキレア「やめなさいよ、マサムネ……。顔でもうすでに負けているわ……」


マサムネ「なんだよ! 顔で負けたら口げんかもしちゃいけねえのかよ! だったら俺が今すぐあいつの顔面を叩き壊してやるよ! そうすればいいんだな!? な!?」


愁「ははは、やめてくれよ、僕はケンカは好きじゃないんだ」


キキレア「これどう考えても殴りかかったあんたがぼこぼこにされる感じのやつよ……」


マサムネ「くそがああああああ!」


ふみや「あっちはケンカするほど仲がいいんだなあ」


ミミニ「こっちもケンカします?」


ふみや「やだよ。俺ミミニちゃんに嫌われたら生きていけないもん」


ミミニ「そうですか」


ふみや「はい、そうです」


ミミニ「ところで妹さんの連絡先を教えてもらったんですけど、これ、どうしましょうか」


ふみや「えーと……、す、好きにすればいいんじゃないでしょうか。ゴミ箱に捨てるなり、捨てるなり、引き裂くなり、ポイするなり」


ミミニ「選択肢にあんまり幅がありませんね」


ふみや「不器用な男ですみません」


シュルツ「なんかあっちはあっちでいい話みたいにまとまっているね」


ヒナさん「雨降って地固まる、ですね。わたしはこれを狙っていたんです」


シュルツ「絶対に嘘だよね、ありえないよね、欲望のままに動いているくせに。ていうか、あの『ネトゲ廃人の極み女子』さんたちはどこいったの?」


ヒナさん「『ここはわたしたちみたいなキャラ薄いのが出る幕じゃないから、控え室に戻るね』って言ってました。椿ちゃんは美卯ちゃんに辱めを受けたので、すぐに帰っていきました」


シュルツ「あ、そ……」


ヒナさん「大丈夫です、その分わたしが喋りますから!」


シュルツ「なにが大丈夫なのか全然微塵もわかんないけど、とりあえず次へ進みましょう」


ヒナさん「そうですね、もう番組も折り返しを過ぎていますもんね! シュルツさんと会える時間もあとひと時」


シュルツ「やったね」


ヒナさん「まるでわたしとシュルツさんって、一年に一度しか会えない……織姫と彦星みたいですね! きゃっ」


シュルツ「夏コミでもがっつり会っていたと思ったけど、まあそれはいいか……。この番組のキャラの濃さに、抵抗する気力もなくなってきたよ」


ヒナさん「みなさんすごいですよねえ。個性あふれる方々ですね」


シュルツ「言うまでもなくその筆頭はお前だよォ!」





シュルツより一言:次あるならボクも歌のほうで出たい……。総合司会はもういやだ……。


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