表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界でアイテムコレクター  作者: 時野洋輔@アニメ化企画進行中
第三部 世界終焉編 Episode12 骨の迷宮

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

522/742

スカルコレクターの屋敷

「コーマ、解析が終わったわよ! 今から改造を――終わったわ」


 解析からの改造は一瞬だった。

 転移陣が淡い光を放つ。解析からの改造は本当に一瞬だな。魔法解析力は本当に比肩する者はいないほどの実力だな。俺は逆立ちしても敵わないだろう。


「じゃあ、俺が先に行くから、ふたりは後から来てくれ」


 そう言って転移陣に入ると、一瞬で景色が変わる。そこは建物の中のようだった。

 少し歩いて室内を見て回る。ホラーハウスみたいだな。薄暗い。

 でも、窓の外からうっすらと光が漏れている。まるで月明りのような青い光だ。窓の外を見ると、森のような景色があり、小鳥が飛んでいった。


 ……ここは……迷宮じゃないな。

 どうやら転移陣は迷宮の外に通じていたようだ。


「スカルコレクターは……いないようだな」


 転移陣も無事に作動しているようだ。もっともこれはルシルが行ったので、最初から心配していなかったが。

 と思っていたら、ルシルとフーカが転移陣から現れた。


「……俺の言うことを全然聞いてくれない配下と従者だな。さて、それじゃあ早速スカルコレクターを探すか」


 といっても、この建物の中に、気配はひとつしかない。

 地下から感じる気配だけだ。


「地下にいるのね」

「あぁ、それなら俺たちがするのはひとつだな――」

「建物をぶっ壊してスカルコレクターを生き埋めにするのね!」

「一階にある貴重なアイテムを根こそぎ奪うのが先だろ!」


 俺がそう言うと、ルシルは納得したように部屋を出た。


「普通に地下に続く階段を探すのが先なのでは?」


 フーカの言うことを全て無視する。

 屋敷は一階に八部屋あり、そのうちのひとつが先ほどの転移陣の間だったようだ。

 台所らしき場所を見つけたので、ルシルが来る前に食材や調理器具は全てアイテムバッグに収納しておく。

 この地方でしか取れないような食材もあったので、まぁラッキーだな。

 でも、この食材は一体誰が食べるのだろうか?

 スカルコレクター?


 不思議に思いながらも、部屋を出て、次の部屋に向かった。

 そこにいたのは、フーカだった。


「おぉ、大当たりじゃないか。こりゃ凄いな」


 そこにあったのは武器や防具の山だった。

 スカルコレクターは本当に剣などには興味がないんだろうな。全部乱雑におかれていた。棚に押し込んでいる感じだ。

 もっとも、俺のお眼鏡にかなう武器防具はないが、それでもアイテム図鑑がどんどん埋まっていく。


「……お兄さん、この刀」

「刀?」


 フーカが持っていた刀を受け取り、鞘から剣を抜く。

 綺麗な日本刀だ。材料は鉄だろうが、見ていて美しい。

 やっぱり日本刀は芸術的にも一流だな。


「これ、お姉ちゃんの持っていた刀――霧雨です」

「そうか――」


 ということは、この武器の山、スカルコレクターによって殺された人の遺品か。

 いったい、何人殺されたんだ?

 フーカに刀を渡し、残りの武器は一本一本確認する余裕はないので全てアイテムバッグに入れた。棚ごと。


「コーマ、こっちも凄いわよ!」


 ルシルに言われて、俺はそこに向かった。

 ……そこで俺が見たのは――確かに凄いな。

 獣の毛皮のバーゲンセールだった。

 結構珍しい魔物の毛皮もある。

 武器を奪われ、皮を剥がされ、骨だけを奪われるわけか。

 ひどいことをする。


 俺は毛皮の山に黙祷を捧げ、


「それはそれとして、貰えるものは全部貰っておくか」

「それはそれなんですね」


 呆れるフーカをよそに、全部アイテムバッグに入れた。

 これだけあれば、当分毛皮装備の素材には事欠かないな。


 他の部屋でも貴金属類や時計などいろいろあり、最後に入った部屋には明らかに隠し階段がありそうな仕掛けがあった。

 でも、それは無視して、家の外に出た。


「あの、お兄さん、どうして僕達は外に?」


「ルシルがするか?」

「疲れるからコーマに任せるわ」

「そう言うと思って、仕掛けてきた。フーカ、この糸を引っ張ってくれ」


 俺に言われ、フーカは怪訝な顔を浮かべながらも糸を引っ張った。


「あぁ、それで十分だぞ。そろそろ爆発するから」

「え? ばくは――」


 フーカの言葉を遮り、爆音が響いた。

 フーカの糸が、エレキボムの留め具を引き抜いたのだ。

 屋敷の壁が吹き飛んでくるが、俺が全部剣で撃ち落とした。


「よし、ミッション達成。じゃあ持ち運び転移陣と転移石を使って骨の迷宮に戻るか!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ