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異世界でアイテムコレクター  作者: 時野洋輔@アニメ化企画進行中
第三部 世界終焉編 Episode12 骨の迷宮

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閑話 贈り物の真意

「ほら、フーカ。明日からこれでも使え」


 メイベルとフーカと俺の三人で夕食を終え、俺はアイテムバッグから籠手を取り出して、机の上に無造作に置いた。

 ミスリルの細剣を砕いてミスリルの破片にし、それらをアイテムクリエイトにし、ミスリルインゴットにしてから作り直した作品だ。


……………………………………………………

聖銀の籠手【拳】 レア:★×8


総ミスリル製の籠手。聖なる力を持つ。

悪霊だろうと悪魔だろうとそのパンチひとつで塵となる。

……………………………………………………


()()()に作ったから」

「これは……とてもすごい籠手です……僕が使ってもいいんですか?」


 フーカは籠手を見て、少し興奮して叫んだ。


「コーマ様、これ、まさか総ミスリル製ですか?」


 さすがはメイベル。普通に見るぶんには銀と変わらない。これを一瞬で見破るとは、腕を上げたな。

 と思ったら、メイベルの表情が優れない。

 その顔は沈んで見える。


 一体、どうして?

 と思うような俺ではない。

 当然だ、以前、メイベルにはミスリルの指輪をプレゼントした。

 俺がこれまで彼女にプレゼントした装飾品の中で一番高価なプレゼントであり、その指輪は、この店を俺から譲り受けた時の思い出の品である。

 しかし、そのミスリルの指輪だが、聖銀の籠手と比べると、使われているミスリルの量も、その価値も大きく下回る。


 当然、メイベルとしてはいい気持ちはしないが、それで文句を言えるような彼女ではない。


 でも、今日の俺はできる男だ。


「フーカの籠手は、メイベルへのプレゼントを作るためのついでに作ったんだからな。大事にしろよ」


 そう言って、俺はメイベルの前にそれを取り出した。

 ミスリルとダイヤモンドで作り出したブローチだ。


……………………………………………………

生命のブローチ【装飾品】 レア:★×9


身に着けると、防御力と体力が大幅に上昇する装飾品。

生命の神の加護によって守られる。

……………………………………………………


「俺が作ったんだ。ちょっとミスリルを大量に手に入れてな。メイベル、着けてくれるか?」


 といっても、アイテムクリエイトで作ったアイテムであり、細工スキルを使ったのはほんの一部だけ。


「……コーマ様、さすがにこれはいただけません……こんな貴重な品」


 メイベルは驚いたが、そう言って首を振った。

 それを聞いて、フーカも籠手を見つめる。自分も籠手を返すかどうか迷っているのだろう。

 だが、メイベルのその反応も俺の予想通り。

 だからこそ細工スキルを使ったんだ。


「そうは言われても、メイベル。貰ってもらわないと困るよ」


 俺はそう言って、ブローチの裏側を見せた。

 それを見て、メイベルははっと息をのみ、その目にはうっすらと涙が滲む。


 そこには、この世界の言葉で「メイベル・ヴリーヴァ」と彫られていたから。

 細工レベル10がなかったら、まず不可能ともいえるその細工を見て、メイベルはこの装飾品が、本当に自分のためだけに作られたことを知る。


「ありがとうございます……コーマ様……一生大事にします」

「こっちこそ。いつもメイベルには世話になっているからな」


 クリスやルシルにも世話になっているが、それ以上にふたりには迷惑をかけられっぱなしだ。

 俺のことをいつも助けてくれているのはやっぱりメイベルだと思う。

 西大陸の騒動の時にもかなり世話になったからな。


 本当に嬉しそうにするメイベルと、それに照れる俺。

 そんな俺たちを見て、フーカは籠手を嵌めてその具合を確認しながら言った。


「それで、ふたりはいつ結婚するんですか?」

「「え?」」

「僕の国では、高価なプレゼントを女性に贈るのは求婚の証なんですけど、違うんですか?」


 フーカの問いに、俺は目を丸くした。

 現実はどうだ?

 たしかに宝飾品をプレゼントする相手なんて、自分の彼女くらいなものじゃないか?


「……あ……あ」

 

 な、なんて言ったらいいかわからない。

 俺が良い澱んでいると、普段は真っ白な肌のメイベルが顔を真っ赤にさせて俯いていた。


「わ、私は……その……」

「僕も披露宴にはぜひ呼んでくださいね」

「ひ、ひろうえん……はぅ」


 許容量がオーバーしたのか、メイベルは頭から煙をあげて倒れてしまった。


「あ、でも祝儀をあまり用意できないのですが」

「フーカ、これ以上話をややこしくしないでくれ!」


 倒れたメイベルを介抱しながら、俺はそう叫んでいた。

すみません、昨日は原稿の進み具合のせいで急にお休みをいただいただけで飽き足らず、

まだ本編勧められませんでした。

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